マラソンで自分の足に合うシューズ:ファイブフィンガー

マラソンで怪我なく、練習を積み重ねるには、道具に関する知識を深める必要があります。その中で自分の足に直結するシューズ選びは重要です。

ここでは、自分に合ったシューズの選び方を「ファイブフィンガー」を例に解説していきます。

 足裏の感覚がなくなると姿勢が崩れる
スポーツ店には、あらゆる個性をもったシューズが売られており、その中に「ファイブフィンガー」があります。

このシューズは他のシューズと違ってほとんど厚みがなく、靴底には、低反発素材の樹脂がついているだけです。場所によっては、砂利や石が食い込んで足裏に激痛があります。

ファイブフィンガーは一本一本指を入れる場所があります。つまり、靴下に例えると「五本指ソックス」のような形状をしています。これにより、走っている最中でも足指を自由に動かすことができます。

このシューズの特性は足裏の感度を高めることです。足裏の感覚が研ぎ澄まされると、走り方や脚運びの仕方が変わります。

具体的には、ランニング中の足首の曲がりが正常位に矯正されるとも言われています。ファイブフィンガーを好んで走る人は、足裏の感覚を高めることに理解があります。そのため、マラソン大会でも裸足で出場している人もいます。

人は昔、裸足で地面を歩いていました。蹴って走ったり、片足に必要以上に体重をかけると、地面の圧力に負けてしまい、足裏が痛くなります。そのため、体の重心が一部に偏らないように、走るときの姿勢や動きが敏感になります。

今はシューズの機能が多様化して、足裏のことを気にしなくても走れるようになりました。地面が舗装されて、シューズの底がしっかりしているため、足裏に必要以上に衝撃がかかりません。そのため、蹴ったり体をひねったりしても支障なく走れるようになりました。

その結果、姿勢が崩れてしまい、膝や足首を怪我する人が出てきました。ファイブフィンガーから学べることは、足裏の感覚による姿勢の制御です。

店で売られているランニングシューズでは、靴が足裏を守ってくれるため、重心の安定や姿勢の傾きを修整する足裏の感覚がなくなってしまいます。そこで足裏を極限まで薄くすることで、本来持っていた感覚を取り戻し、姿勢や動きを改善する効果が得ることができます。

私はファイブフィンガーでランニングしていた時期があり、その実感としては、足で蹴らなくなったことです。さらに、つま先に体重をかけすぎると指が痛くなってしまいます。そのため、上体が突っ込みにくくなりました。このように足裏へ注意が行くと、走るときの姿勢が変わっていきます。
 
 速くなりたいなら走りながら姿勢を整えることを考える
ファイブフィンガーはこのように、足裏への意識を変えることで、全体の姿勢を強制する効果があります。そのため、走るときの姿勢を気にされている方は、今までにない体感を得ることができます。それによって走る姿勢が変わり、体に負担のない走り方を得ることができます。

ただ、ファイブフィンガーにも欠点があります。それは、思い切って走りにくくなることです。

ランニングのときに良い姿勢であっても、ペースを上げれば姿勢は少しずつ崩れてきます。速く故障なく走るためには、速いペースでも姿勢を維持できることが大切です。

ファイブフィンガーを履いて足裏の感覚を高めても、ペースが1km6分のペースで走っていれば、サブ4(4時間以内の完走)も達成できません。マラソンで記録を狙うためなら、姿勢の改善はシューズではなく、走って身につけるという考え方を持たなければいけません。

では、ファイブフィンガーでペースアップして走れば問題ないのではと思うでしょう。それでも良いのですが、道路の砂利を踏んだ瞬間、激痛に襲われて立ち止まってしまいます。その結果、足元を気にしなければいけなくなり、速く走ることができません。

単純に走っているときの、姿勢を改善したいのであれば、ファイブフィンガーは効果を発揮します。しかし、マラソンで記録を出したいと考えるのではあれば、少し考え方を変える必要があります。負荷の大きい練習では普通のシューズを履くなど、うまく使い分けなければいけません。

私はファイブフィンガーを履いて、きつい練習をしていた時期がありました。しかし、道路に落ちていた石ころを踏んだ時に、足裏をよく怪我していたため、ランニングのときだけに使うようにしました。

しかし、全力で走るとフォームは変わるものだと考えたときに、結局どのシューズでも同じであると思うようになりました。今はたまにしか使わないし、活用しなくてもそれぞれ人にあった走る姿勢を身につけられると考えています。

前述の通り、中には実際のマラソン大会で裸足で走っている人もいます。慣れてくれば、速いペースでも普通に走れるようになってくるのでしょう。

しかし、あるマラソン大会の30km地点で足裏が流血していて、途中で歩いていた人がいました。このように、裸足で走ることはリスクもあります。普通のシューズと比べて怪我しやすいことを頭に入れて、使いどころを見極めなければいけません。

ランニングのシューズの中には、極限まで靴底を薄くした「ファイブフィンガー」があります。足裏の感覚が研ぎ澄まされ、走っているときの体の重心や姿勢が改善されます。ただ、マラソン大会で結果を残すためには、うまく使い方を考える必要があります。

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