フルマラソンで記録を更新するためには、脚力や心肺機能を鍛える必要があります。ただ、それだけでなく実際のレースで最高ノパフォーマンスを出すため、他にやらなければいけないことがあります。
その中に「給水」があります。マラソンで走っていると、体の状態や環境が変わっていきます。
常に万全な体勢で走り続けるために、適切な給水の取り方をしなければいけません。
ここでは、マラソンの記録向上に必要な給水の方法を解説していきます。
水は飲めるときに飲んでおく
一般的な市民マラソン大会の場合、給水ポイントは5キロごとに設置されています。そのたびに水を飲むようにしましょう。
気温の高い日はもちろん、湿度の高い日はとくに気をつけます。汗を渇きにくく、熱が体内にこもりやすので、体の内側と外側から熱を冷ます必要があります。
毎回の給水で1口でも良いので水を飲むようにしましょう。走っている最中にのどが渇いている感じが出ていれば、すでに脱水症状が起こっています。そうなる前にこまめに給水を取る必要があります。
走っている最中に、もっとも怖いのが熱中症、脱水症状に陥ることです。水分捕給はマラソンの命綱なため、しっかり取るようにしましょう。
太もも・首にかけてみる
よく、マラソンのテレビ中継を見ると、ランナーが脚に水をかけている様子を見かけます。これは、走るときにもっとも使われる太ももの筋肉を冷やすのが目的です。
また、首筋に水をかけることもあります。これは、首に大きな血管が通っているからであり、この場所に水をかけることで体に少しでも冷えた血液を送るようにしています。
そこで、水を少し口にふくんだら、残った分を体にかけてみましょう。上がっていた体温が冷やされて、体調を整えることができます。
ただ、体に水をかけるときに注意したいことがあります。それはシューズにかかることです。シューズに水がかかると足元が重くなり、走りにくくなります。あるいはお腹にかけると必要以上に冷えてしまいます。そのため、お腹に水をかけるのも避けましょう。
最も楽に体温を冷やすことができるのは太ももです。気持ちが引き締まり、気分も変えることができるので、体が熱くなってしまう人はかけるようにしましょう。
水をがぶ飲みするのではなく、ゆっくりと飲む
のどが渇いたり、体を冷やしたいと思ったりすると、水をがぶ飲みしてしまう人がいます。しかし、水を一気に含んでしまうと、走りに悪い影響を及ぼす可能性があります。
人は飲んだ水だけ体が重くなります。水分によって体を内側から冷やすことはできますが、お腹がタプタプになると、疲労度が増します。
そのため、水はゆっくりと飲むようにしましょう。少しずつ飲むことで、体の熱を取りやすくなります。うまく飲めないときは、立ち止まって飲むくらいがちょうどよいです。多少タイムロスをしますが、先のことを考えると確実に水を取ることの方が重要です。
給水するときに紙コップの持ち方がわからない場合、まず人差し指をコップの中に突っ込みます。次に親指と中指で両側を持ち、コップを少し握りつぶしましょう。このようにすることで、飲み口が小さくなります。この形で紙コップを持つと口に入れやすくなります。
以上の方法で給水を行うことで、マラソンで必要なベストコンディションを保つことができます。
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