投げるときの重心は低い方が良いのか?

ピッチャーがコントロールや球速の向上のために、投球時の重心の高さを勉強することは重要です。

投げるときの体の重心は「なるべく低くするように」とよく指導されます。重心を低くすることで下半身に力を入れやすくなり、低めのコントロールが良くなるからといわれています。

確かに、重心の位置を低くすると下半身に力が入ります。しかし、下半身のことだけにとらわれると、自分の投球に悪影響を及ぼすことがあります。

ここでは「重心を低くすることによるピッチングの弊害」と「適切な重心の高さを身に着けるための体の使い方」を解説していきます。
 
 重心を低くすると肩周りの柔軟性が低下する
重心を下げることで、下半身に力が入ります。適度に入る分には問題ありませんが、太ももが張るまで自分の体を地面に下げると弊害が起こります。それは重心を低くすると、下半身と一緒に上半身にも力が入ってしまうことです。

重心を低くしようと思うと、踏み込んだときの足幅は広くなります。「足幅を広くしたとき」と「狭くしたとき」の姿勢で、両肩をグルグル回してみましょう。すると、「足幅が広くしたとき」の方が肩を回しにくいことがわかります。

つまり、下半身が緊張してしまうと、上半身の筋肉も一緒に固くなってしまいます。腕が力んだ状態で振られると、力をいれた割に球速が出ません。

このように、その人によって一番上半身が安定する足幅を見つける必要があります。

クローザーで有名な藤川球児投手はプロ1,2年目のとき、重心を低くして投げていました。しかし、なかなか結果が出なかったため、フォームの改善を試みました。

そのときに変えたのが重心の位置でした。重心を昔より高くして投げるようにコーチに勧められたのです。フォーム改善後、球速や球の回転数は向上しました。

2006年、理化学研究所の分析によると球の回転数は45回転もしていたと報告がありました。この回転数は、当時日本球界最速のピッチャーである、横浜ベイスターズのクルーン投手より速かったという結果でした。

重心が高くなることでリリースポイントが上がり、回転数が向上したと考察されていました。この他に、重心が高くなるとあらゆる上半身の動作が改善されます。藤川投手は自分で重心を下げて投げてしまっていたため、下半身の力を上半身にうまく伝えられていなかったと考えられます。
 
 ほんの少し膝が曲がるくらいで投げれば良い
投球時の重心の位置は高すぎるとあまりスピードが上がりません。ただ、低すぎても下半身が力みすぎて、自分の意識以上にスピードが出ません。そのため、ちょうど良い高さを見つける必要があります。そのときの感覚としては、「ほんの少しだけ膝を曲げる」くらいに上半身をリラックスさせて投げてみましょう。

ピッチャーが投げるときに重心を下げようとして、お尻や膝に力が入ってしまっていることがあります。これは、重心が低すぎるサインです。それ以上下げすぎると、上半身が思い通りに動かなくなってしまいます。

その場合は、膝を曲げすぎないように投げることをお薦めします。つまり、自分にとって下半身に負担のかからない位置を投球フォームとします。

全身に凝りのない状態で日々練習を行いましょう。すると、適した重心の高さのフォームが身に付き、少しずつ実力が上がっていきます。自分にとって無理のない重心の高さで練習をしましょう。今より体を動かしやすくなり、技術や動きが向上することでしょう。

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