正しい姿勢からスポーツで筋肉をスムーズに動かせる状態を学ぶ

ケガなく、そして楽に、効率よく走るために「姿勢」は大切です。ただ、実際に良い姿勢をとっているとき、体の中がどのような状態になっているのか理解するのは難しいです。

弓道の場合は良い姿勢の形が存在します。そして、そのときの体の状態やその状態を自分の体に覚えこませる方法が存在します。

ここでは、人が普段行う三種類の立ち方を紹介します。それと比較して、良い姿勢のときの体の状態を解説していきます。さらに、その状態を体に覚えこませる方法を紹介していきます。

 「兵式姿勢」「安易姿勢」「正常姿勢」から、良い姿勢を理解する
ここで3種類の立ち方を紹介します。それぞれの立ち方を「兵式姿勢」「安易姿勢」「正常姿勢」と分けます。

兵式姿勢とは「気をつけ」の姿勢で知られている直立不動の姿勢です。弓を引く動作でこの姿勢は、そこまで有害に働くわけではありません。初心者はこの姿勢から入ることが多いです。

しかし、この姿勢の欠点は胸が張り出してしまうことです。腰が後ろに退かれすぎていたり、腰回りに力を入ってしまったりしてしまうと、全体の筋肉が硬くなってしまいます。

この姿勢は、トレーニングをまじめにやっている人や長時間走っていて姿勢が硬くなってくる人に多く見られます。

この姿勢は胸、肩、背中、脚周りの筋肉に「張っている」という感覚があります。普通の人は、こういう風に「どこかしら緊張がある状態スポーツするのが当たり前」と思い込んでいます。

スポーツをしていると、徐々に体がほぐれてくるので、体の中の状態が変わる感覚があります。ただ、時間がたつと疲労が多く重なり、悪影響を及ぼします。

一方、安易姿勢は一般に「休め」の姿勢で知られています。筋肉の緊張も適度で、快適な姿勢といえます。

しかし、この姿勢は休憩をとるための姿勢です。この姿勢でいると、上半身の重みが下半身の後方に落ちるため、上半身と下半身が別物になったちぐはぐな姿勢になってしまいます。

体の中の筋肉の状態は上半身の力は抜けているけど脚周りが張っている、体重がずしんと乗っている感覚になります。この姿勢でいると脚が疲れてきて、思わず座りたくなってきます。

スポーツ選手の中には、これを「リラックスした姿勢」と思い込んでいる人がいます。確かに上半身の力は抜けていますが、下半身は圧迫されています。

リラックスしたと思い込み、この姿勢のままで走ると余計に疲れます。体幹部の姿勢が崩れているため、空気抵抗を受けやすい状態となっているからです。

最後に正常姿勢とは、上半身の重みが下半身にのっかり、頭部、上半身、下半身の各重心線が一直線に足裏に落ちる姿勢です。この姿勢で土ふまずやや前方に体重が乗ると、最も合理的で筋肉の状態も良好な姿勢になります。

筋肉の状態はどこにも張りがなく、上半身はゆったりとした気持ちになります。止まっている状態からすぐに動ける状態でもあり、もっとも体を動かすに最適な姿勢といえます。

 正常姿勢を体に覚えこませる方法
この姿勢を手に入れるためにはは自分の首を真上に伸ばし、両肩を落とす姿勢を行います。そして、この姿勢が出来ているかどうか覚えこませる方法として「呼吸」があります。

首を伸ばして、肩を落としたら、息を少し長めに吐いてください。このとき、適切な姿勢ができていれば、普段より少し大目に息を吐くことができます。

息を吐いたら、へその下に手をあてて息をスッと吸いましょう。そうすると、吸った息が手をあてているところまで入ります。ここまで入ったら正常姿勢は完了です。あとは、この感覚を覚えるのみです。

正常姿勢をとることで、息はへその下まで入ります。つまり、呼吸がへその下まで入るかどうかで、自分の姿勢の状態がわかります。

弓道の世界では、自分の姿勢が正常姿勢になっているかどうかを鏡や人に見てもらうことをしません。その代り、こうして少し息を入れてみて入り具合を確認することで自分の姿勢や体の状態を確かめます。

へその下まで入る姿勢を自分で心がければ、自然と上半身の力みがとれた姿勢を身に着けることができます。この状態でスポーツを行えば、最大限の力を発揮しながら、体の負担を軽減することができます。

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