スポーツ上達に必要な「アフォーダンス理論」を運動動作へ応用する

スポーツ上達のためには、モチベーションやメンタルを強化することが大切です。より強いメンタルを持つためには、練習に対する考え方を変える必要があります。

スポーツ心理学の世界では、運動動作の上達に欠かせない考え方で「アフォーダンス理論」と呼ばれる理論があります。この思考を理解し、実践に取り入れることで練習に必要なメンタルをさらに鍛えることができます。

ここでは、運動動作の上達に必要な「アフォーダンス理論」とスポーツへの活かし方を解説していきます。

 アフォーダンス理論とは
「アフォーダンス」とは英語の「afford (与える)」を起源とする造語であり、「環境が私たちに提供するもの」という意味です。

私たちは五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)を駆使して、自然から発せられる情報をキャッチし、その環境によって適応されるものをうまく活用しています。

ミルクの入ったコップに例えると、私たちはそのコップを見ると中に入っているミルクを飲みたくなります。そのとき、コップは「ミルクを飲むことをアフォードする」と表現します。

アフォーダンスとは、反応を引き起こす情報です。つまり、コップが「ミルクを飲む環境」を提供し、私たちはそれを知覚して「飲む」という行為を起こします。

この思考をスポーツに応用すると、スポーツにおけるアフォーダンスは「試合の状況」「道具」「相手」などが挙げられます。時によって異なるこれらの様子や状況を判断し、その環境に適した行為を行うことが、スポーツ上達の鍵になります。

例えば、テニスの世界でいうと、主役はプレーヤーである「人」のように思います。しかし、実際に主役は「ボール」です。あらゆる速度や軌道のボールを空間的に察知し、最も適するスイングを行える人がスポーツで良い結果を残します。

そして、スポーツ心理学の世界では、スポーツには三つの語り方が存在していると言われています。一つは身体を中心にして語ることであり、学問でいうと身体の動きを解析する「バイオメカニクス(身体工学)」や体の状態を整える「メンタルトレーニング」がこれにあたります。

二つ目は、競技者の身体を接点にして語ることです。「コツ」とも言われるもので、競技者の体の動きを把握したうえでの動きや表現です。

そして、さらに上に行くとこれが「アフォーダンス」的になると言われています。発見されたスポーツの世界そのものが主体になるような語り方です。

つまり、水泳の選手でしか語れない「水の話題」や陸上の選手でしか話せない「地面の話題」がこれに当たります。そこまで進むとスポーツする記憶が高度になり、一般人とかけ離れたスポーツの動きが表に出ると言われています。
 
 「アフォーダンス」理論を取り入れ、運動技術を高める方法
スポーツの技術向上のためには、自分の身体だけでなく周りの環境や状況も考えに取り入れることが大切です。

では、どのようにすればスポーツのとらえ方がアフォーダンス的になっていくでしょうか。今のスポーツ科学の世界では、あらゆる状況を自ら経験することが大切であると説明しています。

例えば、バッティングマシーンで同じ速度とコースで練習している人と、ピッチャーをつけて実戦形式をしている人では、後者の方が周りの状況に対する分析力は向上します。

あらゆるコースと速度でボールが飛んでくると、同じ筋肉の使い方でバッティングしていると打てない球が出てきます。すると、さまざまな状況で飛んできたボールを経験するため、これが頭にストックされます。

そして、蓄積されたデータを元に最適な運動をするようになります。すると、飛んできたボールに対して、体の使い方や筋肉の働かせ方が微妙に変わっていきます。この一連の流れが、環境に合わせた動きをしていることになります。

状況にあわせたプレーは脳内に蓄積されて、最終的にはあらゆる環境に適した動きができるようになります。これは、さまざまな形状の容器に形を変えて水が適応するのと同じような感じです。

このように、あらゆる環境を経験し、実践に取り入れることで、スポーツにおける動きが多様化します。そうすれば、道具を視点にして体の動きを考えられるようになります。

創造性の高い作品を作る彫刻家は「いい作品を作るためには、材料の叫びを聞きなさい」と説明します。物や相手に目を向けてあらゆる状況を体験することから、スポーツ上達の鍵を握ることができます。
 
スポーツの上達には、自分の体だけでなく、周囲の環境に目を向けることが大切です。相手や道具を分析して状況に応じた動きをすることで、スポーツの急速上達につながります。

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