選手のメンタルが強化される指導者の言葉のかけ方

スポーツにおいて、指導者は選手の実力を向上させる大切な役割を担っています。指導者が適切な練習環境を整えることで、選手は練習におけるモチベーションが上がっていきます。

そこで指導者が発する言葉が重要になってきます。ここでは、選手の練習に対するモチベーションを下げる発言と、適切な対処法を解説していきます。

 責める言葉をかけると練習のモチベーションが下がる
監督や指導者はメンタル面が重要だと思いながらも、多くは何をしたらいいのかわからないというのが本音です。そうした人がよくやってしまうのが、選手に責める言葉をかけることです。

例えば、「メンタル面が弱い」「集中力が足りない」「根性がない」といった言葉です。共通しているのは、メンタルが弱いことを選手のせいにしていることです。こうした「責める言葉」は選手の心の中に強く残り、気持ちを委縮させます。すると、練習のヤル気が下がっていきます。

あるいは、禁止するような言葉です。例えば、「〇〇はやってはいけない」「△△はダメ」「ミスするな」などです。このような言葉も選手に悪影響を及ぼします。

選手へ悪い部分をなすりつけたり高圧的に抑えたりすると、人の心に不平不満がたまっていきます。このような環境では、監督と選手の間に信頼関係が生まれる訳もなく、練習の質は下がるばかりです。

ただ、「根性主義」「スパルタ主義」などといった日本独特のやり方が、今でも残っているスポーツ現場はあります。こうした現場に共通しているのは、選手が監督の奴隷のようになっていることです。

いつも監督やコーチの言いなりで、言われたことを「はい! はい!」と繰り返すロボットのようになってしまっています。上の立場に発言できない環境では、雰囲気そのものが悪くなっていき、メンタルが強化されることがありません。
 
 相手にうまく注意するためには
しかしながら、厳しい言葉や圧力的な注意をすると、選手が言う事を聞き、言われたことができるようになります、そのため、指導者にとってはきちんとと選手を育成しているようにも思えます。しかし、厳しく叱られたことで無理やりできるようになった事柄には落とし穴があります。

それは、時間が立てば忘れてしまうことです。

たとえ、あなたがいくら厳しく注意して選手が練習で技術を身につけても、それは選手が自主的に取り組んで得た技術ではありません。全て強制されて身につけたものです。

そして、その努力で試合に負けてしまったら、選手は心の中で「あなたの言う通りにしたから、試合に負けた」と思うようになります。

人は外部から受けた圧力に対しては、「自分自身がそのことについて責任を持たないように考える」と言われています。強く脅せば、そのときは納得させられるかもしれませんが、長期間におよんでその注意を守ることはできません。

そこで、選手のモチベーションを下げないために、工夫して注意する必要があります。ここで鍵になるのが「理由を付けたす」ことです。

選手に行ってほしい行動やしてはいけない事柄を伝えるときは、ただ感情のままに伝えるのではありません。理由をつけるようにしましょう。

理由を話すことで、選手は「〇〇だからこれはしてはいけないんだな」と考えます。理由がわかった上で失敗をすると、「頭でわかっていたのに失敗してしまった」と自覚するようになります。

理由を付けて注意した後に、ミスすると、ようやく理由が自分にあると考えるようになります。このように、過ちや失敗を繰り返さないようにするためには、選手に責任を感じてもらうようにしなくてはいけません。

これは弓の世界でも同じことがいえます。弓を引く姿勢で、左肩が上がってしまう人がいます。弓の抵抗力に負けているための生じる格好であり、この状態では矢が真っ直ぐ飛びません。

このとき、多くの指導者は頑張って肩を下げさせるように伝えます。「肩が上がっているので下げなさい」と弓を引いている最中に注意します。しかし、そうして指導すると、一時的には直りますが、少し日が立つと元に戻ってしまいます。

私が指導するとき、違った角度から説明します。先ほどの例であれば、左肩が上がってしまう理由をまず伝えます。「左肩が上がるのは右肘の向きが良くないからです」「弓を握るときに親指が下に向いていると、肩に力が入りやすくなる」などと説明します。

そして、稽古するときは左肩を意識しないように指導します。理由を伝えると多くの生徒は「確かに〇〇が悪かったです」と自らのミスを認めます。理由を伝えられて初めて、自分の射形を自覚するようになるのです。

このように自分で原因を考えさせると、自主的に直そうという気持ちになります。すると、かなりの確率で「左肩を修正できた」と回答をいただきます。

これは、他のスポーツでも同様です。選手に何かを指導するときは、「理由を付けたす」ことを意識しましょう。伝えている最中に聞き手は自分のことを考えるようになり、責任をもって行動するようになります。

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