眼をゆるめると、走る姿勢を改善され、記録向上や怪我の予防になる

ランニングで正しい姿勢を維持することで、着地による衝撃の負担を軽減することができます。そのため、長時間走っても脚に負担なく走ることができます。また、大会で記録を狙う人なら自己記録の更新につなげることができます。

大部分の人は、走るときに背筋を直すと思います。しかし、それをやめて「眼」に注目してください。ランニング中に、「眼」をゆるめると、走りやすくなります。この内容について詳しく解説していきます。

眼をゆるめる3つのステップ

次の三つの事を行って、目線をゆるめるようにしましょう。

・半分目を開ける(半眼)

・遠くを見るようにする

・少し目線を上げる

次の三つを行えば、あなたの首の後ろの力みがとれて、走りやすくなります。この理由について解説していきます。

半分目を開けると、身体の使い方が劇的に変わる

弓道の世界では、「半眼」と呼ばれる構えがあります。薄目を見るようにして、半分目を開けた状態にするのです。この状態を作ると、全身の力みがとれて、走りやすくなります。

次のことを意識してみてください。普通に立った状態で、半分目を開けるようにします。すると、両肩の力みがとれて、肩が下がる感覚が得られます。さらに、目を半分開けた状態で呼吸をしてみてください。半眼の状態で呼吸をすると、息が吐きやすくなり、自然と気持ちも落ち着きます。

なぜなら、少し目を開けるようにすると、心が鎮まるからです。

目の筋肉は首の後ろの筋肉(後頭下筋)と解剖学的につながりがあります。首の後ろは緊張・安静の感情状態をコントロールする自律神経が存在しております。半分目を開けるようにすると、首の後ろの筋肉がゆるみ、自律神経の働きが安定し、安静した状態を維持できるのです。

ランニング中、スタミナ切れを起こさない方法として、トレーニング以外に、「感情のコントロール」をすることもあげられます。感情を常にブラさないようにして走り続けると、余計なスタミナ切れをなくせます。そこで、ランニング中に眼球をゆるめると、感情のブレや気持ちの動揺を抑えることができます。

トップランナーになると、1kmごとのタイムを設定し、そのタイム通りに走るようにスピードを調整します。このように、同じペースで走り続けることで、心拍数を一定に抑えられ、感情のブレを抑えることにつながります。

ただ、できることならイーブンペースの最中に、自分の目の力みも取るようにしましょう。それによって、より少ない力でイーブンペースを保つことができます。そのためには、半分だけ目を開けるようにします。

景色を眺めるようにすると、目の力みがよりとれる

走っている最中に目の力みをとるには「半分目を閉じる」ようにすることは解説しました。次に、走るときは、「遠くを眺めるよう」に走るようにしてください。

まず、立った状態で半分目を開けた状態にします。次に、周りの景色を見て、遠くを眺めるようにしてください。次に近くを見るようにしてください。遠くを見ると、目が開くような感覚が、反対に近くを見ると、目に力が入る感覚が得られます。

これは、眼の上下についている「毛様体筋」と呼ばれる筋肉がゆるむからです。

眼の構造は「水晶体」と「毛様体」から成り立ちます。よく、眼の構造は「カメラ」にたとえられ、水晶体は「レンズ」、毛様体は「ピントを調整する部位」です。目の上下についた毛様体筋が縮むと、水晶体が膨らみ。近くを見ることができます。反対に、毛様体筋がゆるむと、水晶体が広がり、遠くを見ることができます。

つまり、遠くを見ると毛様体筋がゆるみ、近くを見ると毛様体が縮みます。そのため、ランニング中はできるだけ「近く」ではなく、「遠く」を眺めるようにしてください。これによって、眼球周りの筋肉をゆるめることができます。

近くを見るようにすると、眼が緊張してやがて眼の奥が力んで首の後ろを緊張させます。半分目を開けて、遠くを見るようにしてください。すると、眼の力みがゆるむだけでなく、走っていて気持ちが安心するのがわかります。

特に、マラソンで少し速いペースを維持して走りたい場合は、これを意識してください。少し速いペースで走ろうとすると、無意識に肩が上がってくるからです。そして、息が少しずつ荒くなってきます。そこで、「遠くを見て、半分目を開けるように」意識してみてください。これにより、呼吸が収まり、肩が下がります。

少し目線を上げれば姿勢は大きく変わる

ランニング中に、具体的に眼の力みをとる方法についてお伝えします。

まず、顎を引き気味に首の後ろを伸ばします。次に、半分目を開けるようにして、遠くを見るようにします。その後に、少しだけ目線を上げるようにして、両目と両耳の位置が一直線に合うようにします。首の後ろを伸ばしてから、目線を上げるようにすると、目と耳が一直線にそろいます。

そうすると、走っているときの背中への負担が軽くなり、姿勢を保持しながら走ることができます。この理由は、目線を少し上げると頭の位置が後ろに動くからです。

私たちは日常生活でパソコンや本を見ているうちに頭が前に出ます。そのため、目線が下がります。この状態でいると、頭の重み(約4kg)が首の前側の筋肉にかかり、自然と緊張します。

この「首の前側の筋肉」を胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)といいます。この筋肉はあごを引いたり、顔を左や右に向けたりするときに働く筋肉です。この筋肉はその下にある鎖骨とつながっています。

この筋肉が緊張すると、同時に鎖骨周りにある筋肉も緊張して動きが固定されます。すると、胸周りの筋肉の緊張につながり、肩に力が入った状態になります。肩が力むと、走る姿勢の崩れやスピードの低下につながります。

つまり、走るときの目線が耳よりも下にあると姿勢が崩れてしまうのです。そのため、頭が前に出ている人は目線を少し上げるようにすると、頭が後ろに動き、体全体の姿勢が整います。

例えば、弓道の動作では、的方向に顔を向ける時、頭の位置によって欲望の度合いを抑えることができます。頭の位置が適切でない状態、(特に、頭が的方向に傾いて前に出てしまっているとき)では、目の周辺の筋肉が緊張します。「しかめっ面」しているときと同じ顔の状態になります。そうすると、頭の中で「的にあてたい」という欲が出てきます。

そうしたときに、少し顎を引くような気持ちで顔を後ろに置くようにすると、目の周りの緊張が解け、的に対する欲が解けます。これにより、的に対する欲を抑えて弓を引くことができます。

ウサインボルトが100Mの後半で加速し、スピードが落ちない理由
陸上界で最速の男としていわれている選手の一人にウサインボルト選手があげられます。彼の特徴は後半スピードに乗ってきて、選手を抜き去り、トップでゴールするところです。

ボルト選手の場合、前半はスタートの加速が遅いと言われています。オリンピックや世界陸上の走りを見ると、前半の30、40メートルだけならば、他に早い人はたくさんいます。しかし、ほとんどの人は後半からスピードが上がらず、ボルト選手に抜かれてしまいます。

これは、ボルト選手は後半になっても目線が下がらないからです。例えば、下の写真は2012年、ロンドン五輪の100m決勝で行われた、二人の選手が走っているときの正面図です。ボルト選手と2位のヨハンブレーク選手の目線を見てみましょう。

ボルト選手は目と耳の高さがそろっていて、2位のヨハンブレーク選手は目の高さが下がっていることがわかります。このように、多くの選手は目線が下がっています。

目線が下にいくことで、顔周りや胸周りの筋肉が緊張します。すると、そこからスピードが伸びなくなります。その結果、最後に抜かれてしまいます。

このように、目線の位置は「頭の位置や首、胸周りの筋肉の状態」につながります。走るときは、少し目の位置を上げるようにしましょう。そうすると、走りの姿勢が大きく変わり、ケガの予防や記録の向上につながります。

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