スポーツにおける「平常心」の本当の意味を理解する

スポーツの世界では、大事な場面で自分の実力を発揮するために「平常心」を持つことは重要です。しかし、そうは言っても、多くの人は本番になっていざというときに心が揺れてしまいます。その結果、ベストの力を出すことができません。

 

ただ、「平常心」の言葉の本当の意味をご存じでしょうか。実は多くの人がこの言葉の意味を理解していないため、試合中でのメンタルの持ち方を間違えている可能性があります。

 

ここでは、スポーツにおける「平常心」の本当の意味について解説していきます。

 

 「平常心」は修正する心である
多くの人は、平常心を「正常な状態から心が動かない様子」であると考えています。つまり、常に同じ気持ちでいることを平常心と思っています。

 

しかし、そう考えていると、心が揺れてしまったときに敏感になってしまいます。これでは、ほとんどの人が「自分はメンタルの弱い人間」と勘違いしてしまいます。

 

実際には、一流プレーヤーでも心は揺れます。しかし、彼らは外から見ると心が揺れてないように見えます。彼らは平常心をどのようにとらえているのでしょうか。

 

実は、一流選手は平常心を「修正する心」と考えています。彼らはどれだけ心が揺れても、考え方を変えて心を平常時と同じように修正しています。その結果として心を保っている状態を「平常心」ととらえています。

 

つまり、平常心でも心が揺れています。「揺れた心を考え方や気の持ち方でいかに修正をかけ、落ち着いた心を長くキープできるか」が平常心の秘訣です。

 

緊張状態に陥ったとき、一流アスリートは独自のメンタル調整をしています。あえてプレッシャーをかけたり自己暗示をかけたりして、自分をなんとかして平常心の状態合わせようとします。

 

これは、弓道の世界でも同様です。普段なら20〜30本引いても全く疲れないのですが、試合になるとたった2本引いただけで疲労感を覚えます。見ている側は平然とやっているように思いますが、緊張状態にさらされているため、いつも以上に体力を消耗しています。
 
 少し体を揺らして軸を感じてみる
そのため、心は揺れていても問題ありません。それよりも、心が揺れた後に元の精神状態に戻すことが大切です。ここでは、姿勢の観点から揺れた心を穏やかにする方法を紹介します。

 

まず、上半身の力みをほぐしましょう。人が立っているときに一番力みやすいのは、「顔」「肩」「胸」「腰」です。この部分の緊張をとるために、首の後ろ側を伸ばして両肩を下げましょう。

 

すると、上半身の力みが取れて、足裏全体に体重が乗ります。つま先や踵(かかと)などに偏らないように体重を乗せましょう。

 

この姿勢になった後に、体を左右に小刻みにゆらしてください。少し体を振ったら、自分で動かすのをやめてみましょう。すると、自然とぶれが止まり、体の中の軸がしっかり収まります。このように、筋肉を小刻みに揺らして軸を感じることで、気持ちが休まります。

 

小刻みに左右に揺らす運動法は、元来「座禅」からきています。曹洞宗を広めた道元禅師の座禅の本(普間座禅誌)には、「座禅で背骨を真っ直ぐして体を左右に揺らし、軸が整うのを待つ」と書かれています。体を揺らすと中の背骨が修正をかけてくれて、最終的に姿勢を正せるようになります。

 

スポーツ時に緊張してしまって心が揺れても問題ありません。それよりも、考え方を変えたり、体を揺らしたりして体軸を整えましょう。いざというときに心が整って平静を取りもどし、平常心を保てるようになるはずです。

//

お客様から喜びの声をいただいています

 

無料メールマガジン:理論スポーツ

 

 

 

 

弓道健康法セミナー案内

書籍案内


サイトマップ
HOME メルマガ登録 プロフィール お問い合わせ お客様の声 セミナー開催