異分野のスポーツに興味を持てば、運動能力が向上する

スポーツは、続けていると飽きが出てしまうものです。上手くなりたいと思う人ほど、一人で練習することもあります。すると、モチベーションが低下します。

 

競技を長く続けるために、異分野のスポーツを行うことで気分転換をすることが重要です。実はこの気分転換にこそ、スポーツをうまくなるキッカケになります。ここでは、その方法について解説していきます。

 

 全く別分野の運動に実力向上のヒントが隠されている
心が下向きの場合は勇気を持ってスポーツで使っていた用具を置いてみましょう。その代わりに、別のことをしてみます。

 

そのときに、オススメなのは自分のやっているスポーツと全く別のものを見てみることです。スポーツは全然違う分野に動きを良くするキッカケがあるからです。

 

百メートルで10秒00の日本人記録をもつ伊東浩二選手は「競歩の動きを見て、記録更新のヒントを手に入れた」と話しています。

 

短距離はスピードを出すためにキック力を必要とします。しかし、競歩では足が地面から離れてはいけません。性質としては全く逆の競技です。しかし、伊東選手はそのときに「競歩を研究すれば、あまり膝を上げないように速く走れるのでは」と考えました。そのヒントから、9秒99でアジア記録を樹立しました(最終結果は10秒00)。

 

弓道の世界でも、「姿勢」に関して全く別のものからヒントを手に入れることがあります。私自身の体験では「釣り」がそうでした。

 

昔の弓道書を読んでいると、抽象的な内容がたくさんあります。その中の一つに、「矢を放つときは胸の中心を使え」という文章がありました。矢を放つのは右拳なのに、なぜ「胸を使え」と書かれているかわかりませんでした。

 

しかし、舟に乗っているときに「これだけ体が揺れれば、胸の中もグラグラ揺れるな」と思っていました。その瞬間に、上半身の力の抜き方によって胸の筋肉の動かし方が変わるのではと考えました。そこで胸の下にあるみぞおち部をうまく使えば、胸郭を広げることができることに気づきました。

 

このように、一見関係なさそうな別分野からヒントをもらい、自分の動きに取り入れられることがあります。別分野に何かヒントがないか頭を働かせることで、実力を向上させることができます。
 
 運動していない期間があっても勘は鈍らない
運動しないと多くの人は「運動パフォーマンスが下がるのではないか?」と思いがちです。しかし、最近の研究では、期間が空いてもその後しっかり練習を重ねれば、実力を取り戻せることがわかっています。

 

陸上の世界では、練習で身につけた体力は2週間やらなくなるとほとんどなくなってしまうと言われています。しかし、それまでに打ち込んだ経験を持っていれば、もう一度練習することで感覚が戻り、パフォーマンスを向上させることができます。

 

近年は年齢を重ねてもスポーツで高いパフォーマンスを出している人がたくさんいます。その人たちが、若いときと今まで練習で変えたことを聞くと「生活習慣や考え方を変えた」と答えます。

 

年を重ねると力は衰えますが、経験や考え方によって、カバーすることができます。スポーツは体だけではなく、頭の使い方や物のとらえ方でその人の実力を維持することもできます。

 

そのため、頭で考えるときも重要な練習法であるといえます。スポーツに対する考え方が深い人であるほど、頭の使い方も優れていきます。

 

また、前述のように別の分野のスポーツをかじってみるのも一つの方法です。スポーツ選手は他のスポーツをやらせても才能を発揮します。野球が得意な人は、たいていはゴルフも得意です。

 

マラソンの世界でも、走るだけではなく「クロスバイクと併用したトレーニング方法」があります。これをクロストレーニングと呼びます。クロスバイクはマラソンと違って景色が変わるので、気分が爽快になります。その上で、クロスバイク特有の体の動かし方を学ぶことで、マラソンのときの脚の動かし方のヒントをつかむことができます。

 

全くの異分野に興味を持って勉強しましょう。そこに、あなたの動きに役立つヒントを手に入れられるはずです。

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