スポーツ動作を反省すると実力向上のチャンスを逃す

スポーツ選手は試合やパフォーマンスが終わったら内容を反省します。後でミーティングを行い「今日のプレーはどうでしたか」と選手に悪いところや良いところを振り返らせる場面もあるでしょう。

 

内容を反省することは大切です。成績や動作を向上させるためには今やっていることから考えなくてはいけないからです。しかし、反省の仕方を間違えるとスポーツの動作だけでなく、これからやる練習の取り組みを間違えてしまいます。

 

ここでは、反省することで心に与える悪い影響とそうならない心構えについて解説していきます。

 

 反省すると自己の精神を動揺させる
反省は過去の内容を振り返ります。すでに起こった後に悪い原因を探すことは簡単です。しかし、悪いところからなにかを考えると逆に精神に負担がかかりやすくなります。

 

例えば、悪い原因を解決するために自分に課題を出しすぎるとやらなければいけないことを決めすぎてしまい、考えに迷いが出る可能性があります。あるいは、迷いが出てしまいます。その結果、意識が分散されてしまい、練習の効率が下がってしまいます。

 

弓道の世界でも同じことがあります。弓道は「礼」を重んじる慣習があります。入場から退場までの歩き方や座り方が決まっています。

 

大切にされている「礼」を重んじすぎると逆に精神や考えが揺らぎます。自分に決まり事をたくさん貸すとその決めたことにとらわれて逆に精神の平静を保てなくなります。礼に縛られることを繁文縟礼(はんぶんじょくれい)と言います。

 

このように、反省することで逆に精神に悪影響を与えることがあります。これは悪い反省の仕方です。

 

では、一流選手はどのように反省するでしょうか。一流選手は悪い部分を見つけて考えようとはしません。効率良く練習する人は今までやってきたことに疑いを持ちます。そして、勇気を持って、練習をあえてやらなかったりします。

 

つまり、根幹を変えようとします。結果が出なかったときは、自分ができなかった部分を見つけるのではなく、自分自身を疑います。そうすることで、いい動きが出なかった本当の理由を突き詰めようとします。

 

そして、原因がわかったら、自分本来の実力を発揮するようになります。これが良い反省の仕方です。このように、一部分のダメな部分を探すのではなく、そもそも自分のやってきたことを振り返ることで、悪い結果につながってしまった本当の理由を認識することができます。
 
 一貫させることで本当の原因がわかる
このように反省はできなかったところを探すのではなく、おおもとを見る必要があります。良い反省する習慣を身につけるためには、行動を一貫させましょう。
 
全体的に自分の行動を分析するには、自分のやっていることを統一させる必要があります。スポーツの動作で常に心がけるものを決めてみましょう。

 

何もなかったときに、有効なのは「姿勢」と「呼吸」を考えることです。動作をするとき、姿勢を整える動作を一つ入れてみたり、呼吸の仕方を変えて動作の準備をしてみたり取り入れてみるのです。

 

悪い部分を直すことは部分的です。一貫させるものは「生活習慣」「考え方」など、深い内容になってきます。

 

一流選手はフォーマルな場でも革靴ではなく、練習にあったシューズを履いたり、スポーツから離れている時間でもストレッチでケガの予防をしている人もいます。

 

弓道の世界でも同様です。最初の姿勢と呼吸を整えてしまうと、全身の筋肉の緊張がほぐされます。その状態で弓を引くと、どこで悪い部分が出てくるか明確です。そのため、最初の姿勢での意識を変えて、改善することができます。

 

やったことを後から反省するとメンタルが崩れてしまいます。そうではなく、一貫するべき行動を考えましょう。すると、将来的にあなたのスポーツの実力を上げる大切な要素に気づけるようになります。

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