他人と比較することでスポーツを行う本当の目的を見失う

スポーツの世界では仕事の世界と同様に競争が多いです。そのため、他人と比較することが多いです。

 

いくら自分がうまいレベルであっても、人より結果が出ていることが大切です。スポーツの世界は数字で決まってしまうため、他人と比較されることが多いです。

 

こうして、比べることで競争心が芽生えることは大切かもしれません。しかし、他人と比較するとスポーツをやるうえで大切なことが抜け落ちてしまいます。本来、スポーツでは「今まで行えなかった動作」などを達成することであると認識しなければいけません。

 

ここでは、「比較することで抜け落ちてしまうこと」と「比較する上で大切な心構え」について解説していきます。
 
 他と比べることによって汚い勝ち方になる
比較することの究極は「一番になること」です。スポーツの世界で、銀メダルをとった人はその時しか印象に残りません。なぜなら、金メダルと比較すると明らかに下だからです。

 

比較するとその人に勝ちたいという欲になり、さらに上を目指したくなります。

 

そのために練習すると、全て「勝つための練習」になってしまいます。これは、今まで一回も勝ったことのない弱小のチームや選手がある程度のレベルを身につけるためには必要な思考かもしれません。しかし、上位や一位を狙うことが必ずしも、良い方向に進むとは限りません。

 

世の中には、他人と比較したことで、スポーツを行う本当の意味からはずれてしまうことがあります。

 

例えば、甲子園で優勝を狙うチームはあらゆる県の優秀な選手を引っ張ります。そのため、地元紙で甲子園出場した高校の出身地を見てみると、ほとんどが他県になっていることが多いです。

 

こうした方法で野球の試合で勝ったとしても、必ずしもスポーツの実力を向上させるかというとそうでありません。理由はそれは本当の力ではなく、金や名声で手に入れた勝利だからです。

 

これは、大学受験の世界でも同様のことが言えます。大学受験では、多くの人が志望校を狙います。そのために、進学校は生徒に毎日8〜10時間以上の勉強をするように指示します。一生懸命勉強してきた人は大学に合格することは何がなんでも手に入れたい結果でしょう。

 

しかし、ここで思わぬ邪魔が入ります。それは、毎年難関大学に合格者を出している高校です。毎日の授業のレベルが高く、生徒に学力を身につけさせていることは間違いないのですが、そのような高校はグレーなことを行います。

 

具体的には、必修科目の授業不正です。ひどい場合は美術や情報といった授業を全て数学や英語に変えて、他の高校よりも受験科目を多く詰めた授業の仕方をします。

 

実力のない人であるほど、そうしたアンフェアなことをします。その結果、単純に勝つための浅い知恵しか身につかなくなります。

 

2014年、高校生の間で志願度ランキングで一位に輝いていた大学は明治大学でした。これは関東エリアでは7年連続の快挙だそうです。

 

つい昔であれば、「東大」「京大」といった難関大学の人がもてはやされていたはずですが、数年で高校生の価値観が変わってしまった理由は、本当に行く意味を見いだせなくなったからと考えられます。

 

野球の世界も同様です。昔と比べると、今の観客動員数は増加しているといわれています。しかし、「野球離れ」は多くなりました。昔に比べて野球を知っている人が少なくなりました。これは、甲子園の話を含め、フェアでなくなったからです。

 

スポーツの全てでは、他人が絡みます。しかし、「他人に勝とう」とか「上に行こう」と思った瞬間にやっていることが汚くなります。

 

弓道の世界でも同様のことが言えます。弓道の世界の9割の人が段と的中を求めます。中には審査員に受けのいい引き方を教える先生もいます。的中や段を超えた射を見せられたときに人はすごいと思います。しかし、段や的中を求めようと思った瞬間にその人のやっていることは何も意味がなくなります。
 
 「人と比べる」ことの本当の意味を再確認する
そのため、スポーツの実力向上には、上の話のような考えを持たないようにする必要があります。そこで、他人との向き合い方を考えてみましょう。「他人に勝つ」のではなく、「自分の独自の発想や方法」を試すことを意識しましょう。

 

サッカーで速くドリブルするには、どうしたらよいだろうと考えます。野球では、どのように振れば良く飛ぶだろうと工夫を凝らします。ここで、人がいなければ速くドリブルする方法も遠くにボールを飛ばすバッティング法も考えようとは思いません。他人と絡むことは、「自分独自の発想ややり方」を明確にしたり、試すのには絶好の場面です。

 

昔の遊びはこの発想でした。遊びに工夫を凝らしている人は自分より強い人を求めて、他の地区まで行ってケンカを挑みに行き、もっとたくさんメンコを手に入れるために遠くまで足をはこんで自分のメンコをかけて戦っていました。「勝負」とは、まさにこのことです。

 

「自分の考え」をさらに高めたいと思う人は、他人を勝つものではなく、「自分の能力をさらに高めるキッカケ」と考えます。すると、強い相手を求めるほど、さらに能力は高まっていきます。

 

こうした他人の向きあい方は上限がありません。例えば、弓道の世界であれば、人と比べると「的中や段」を競いたいと思うでしょう。しかし、そのような思考であれば、人に勝った瞬間に上のレベルがなくなります。そこで、弓の強さを上げようと考えたらどうでしょうか。

 

弓の強さには上限がありません。上のレベルがあります。引けば引くほど抵抗力が増大し、終わりがありません。その稽古の過程でさまざまな体の使い方や意識の持ち方を身につけることができます。

 

人と比べてしまうと勝つことを求めた汚い行為をしてしまいます。そこで、自分独自のやり方を考えて試すようにしましょう。他人とのかかわり合いが変わり、スポーツに対する向き合い方が変わります。その過程で高度な体の動きやメンタルを身につけることができます。

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