イメージトレーニングがスポーツ動作に良い影響を与える科学的根拠

真面目な選手であるほど、あらゆる本やコンディショニングの理論を自分の動きに取り入れようとします。

 

しかし、そういった言葉で動きを理解するよりも「キレイな動き」をイメージして実行した方が、あらゆる筋肉の働きがスムーズに動きます。

 

スポーツ科学の世界では、「イメージトレーニング」と言われるものです。ここでは、イメージトレーニングがスポーツで良い影響を与える科学的根拠について説明していきます。

 

 

 頭でイメージすると「良い動作に必要な脳の分野」が働く
イメージトレーニングとは、頭の中でスポーツ動作をする場面をイメージするものです。脳の中で動きをイメージすることは、最近の脳科学の研究では動きに良い影響を与えることがわかっています。

 

それは、体を動かさなくても動作に必要な脳の領域が働くからです。

 

実際に、筋肉を活動させて手足を動かすときに働く脳の領域と同じ領域が、脳の中でイメージするときにも活動していることが明らかになっています。実際に筋肉を活動させて体を動かさなくても、「脳の中のからだ」は動くわけです。

 

例えば、優れた投手の手指のスナップ動作に注目して観察した人は、手指の運動にかかわる大脳皮質の運動野を活動させています。人は運動スキルを脳の中で観察しているのです。目で見ているだけでも、体を脳内で動かしているということです。

 

リリース時の手指の微妙なスナップ動作は、意識して動いているのでありません。胴体から末端部に向かって流れてきた運動エネルギーが、最後に指へ伝わっているのです。つまり、無意識的に生じる動きです。

 

これを意識的に行うと手指など末端部を使った運動になります。イメージしているときと同じように脳が働くとは限りません。

 

動作を何回も観察していると、手指ではなく、頭や胴体の動きまで変わります。そして最終的に、全体を見てその動きを観察するようになります。

 

スポーツ動作で良いと思った部分を見て、それを頭でイメージすることで動きを実現するために必要な脳を活性化させることがイメージトレーニングの良い点です。

 

 武井壮が40歳であらゆる陸上競技で高いパフォーマンスを出せる理由
タレントの武井壮氏は40歳を超えてもあらゆるスポーツを万能にこなせる稀有な選手です。十種競技で日本王座に輝き、独自のスポーツ理論をメディアに発信し続けています。

 

あらゆるスポーツを経験した武井壮氏はこのように話しています。

 

「頭の中で「ああしよう、こうしよう」と思ったことを実際の動作でも行うおうとするのがスポーツですよ。」

 

つまり、頭の中でイメージしたことそのまま動きで再現することをスポーツと解釈しています。

 

普通の人なら、高跳びをするときに体をリラックスさせ、ジャンプするときに力を入れる場所とか「やってきた」ことを頭の中で確認しようとします。つまり、行うべき動作を頭で考えます。

 

しかし、武井壮氏が高跳びをするときはキレイに飛んでいる選手に目を向けます。そして、「あおのようなフォームで飛びたい」という明確なイメージを頭の中で映像化します。その映像化により、「高度な動き」を実現させることができます。

 

プロ野球史上、三冠王に3度輝いた落合博満氏は普通の人とかけ離れたバットコントロールを持っていました。練習中に撮影しているカメラのレンズに狙って打ったり、ホームランを狙って打ったりと、人とは違う逸話を持っています。

 

落合選手の特徴は、何か自分にとって「良い動き」をしている選手を発見したとき、足を止めて、何十分とも観察していたと言われています。たとえ、みんなで一緒にランニングをしていたときでも、一人で足を止めてみんなとは別の「動きのイメージ」を作り上げていました。

 

弓道の世界でも同様のことが言えます。弓の引き方は古来、あらゆるものに例えて説明されてきました。「煙が立ち登るように弓を上に持ち上げ」、「反り橋のように弓を左右対称に引く」など、あらゆる物体で現象を説明します。

 

これを、煙が立ちのぼる初速と終速を計算し、それと同じような動きになるように意識すると、頭で考えた動きになります。しかし、自分の頭の中に煙のように広がるような心持ちをイメージ化すると、頭で考えた以上の体の動きが実現します。

 

私自身、一般人とはかけ離れた強さの弓を腕の力ではなく、別の筋肉を活用して引くことができます。しかし、こうすればこの筋肉が働くと考えて引いているわけではありません。実際には筋肉ではなく、「上手い人の引き方」をイメージする部分が大きいです。

 

一般人と違うパフォーマンスを行える人は、頭で考えられる範囲の動きだけをやってきたわけではありません。思考を超えた「イメージ」によって違った動きが実現されます。

 

頭で理論的に考えて動作するより、自分の中に「あのような動作をしたい」と思える動きの「イメージ」を作り上げましょう。そうしたイメージの積み重ねにより、人と違った動きを実現させることができます。

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