スポーツ動作で修正したい内容は「客観と主観」のバランスで考える

スポーツで欠点を直す場合に、その部分を直接意識することは悪い方向に働く危険があります。最終的には、「その部分を意識しないでうまくいくようにするにはどうすればよいのか」を考える必要があります。

 

ここでは、動作を改善するために役に立つ意識の持ち方について解説していきます。
 
 「目標となる動作」と「そのための意識」を乗せたシーソーを理解する
例えば、あなたがランニングをしていて「肩が上下にぶれる」としましょう。

 

このときは、「肩が上下にぶれない」ことが修正の目標です。そして、そのために動作中に意識しなければいけないことが「腰から脚を出すようにして走る」だったとします。

 

動作で意識しなければいけないことは、「腰から脚を出すようにして走る」ことです。この二つの運動動作をシーソーにのせてみましょう。

 

シーソーの片方には「肩が上下にぶれない」という目に見える世界のことを乗せます。つまり、動作がどうなっているかという客観的事項をのせます。反対側には「腰から脚を出すようにして走る」という目に見えない世界のことをのせます。

 

 

 

ここで気づくべきことは、この二つの動作がペアになっていることです。「肩が上下にぶれる」という欠点は、「腰から脚を出すようにする」という意識が足りないからと考えられます。「肩が上下にぶれない」という無意識な動作を行うためには、意識すべき動作を考える必要があります。

 

このように、自分の動作が「このような動きになる」には「どういう感覚で行う」のが良いかというのをシーソーの両側にのせて考えます。ある動作を行うのに、ピタリと釣り合う感覚が見つかったときに動作はうまくのります。

 

スポーツ動作では、「何と何がシーソーにのるのか」を自分の中で探る必要があります。

 

 直したい動作の部位は考えないようにする
このように考えると、あらゆるスポーツ動作を改善させることができます。

 

例えば、ランニング中に「肩が上下に動く」という問題を解決するために、「膝を押すように走る」ことを意識したとします。それで行った結果、肩の上下動は直らず、パフォーマンスが低下したとします。

 

すると、「膝を押すように走る」ことを意識をしない方が良いことがわかります。次は胸や首を意識して動作を行うと、「何がしっくりきてこないか」ということを比較して決めることができます。
 
つまり、意識すべき部分がわかってきます。
 
シーソーバランスの考えを取り入れると、「肩を直す」ために「肩を意識」するとバランスが崩れやすいです。ほとんどのスポーツ動作は、直したい部分を意識すると良くないのです。
 
弓道の動作も同じで、引いている最中に胸が前に出てしまう人は胸ではなく、首が縮んでいる可能性があります。右肩が下がった姿勢になっている人は右肩ではなく、左親指に原因がある場合があります。
 
メジャーリーグで活躍したイチロー選手はメジャー3年目のときに、スランプの原因が上半身の力みであるとわかりました。しかし、その力みを意識してはずそうと思っても、なかなかうまく力みが抜けなかったそうです。
 
そのうち、膝から下の部分にも力みがあることがわかり、その力みをはずしたら自然と上半身の力みがとれたとオフシーズンで語っていました。
 
このようにそれば、動作を改善するために行うべき意識の持ち方がわかっていきます。これらを試せば試すほど、フォームの崩れの再発防止につながります。

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