一流選手が実践する「膝の使い方」を身に着ける練習法

試合における、一流選手の違いは「膝」にあります。ドリブルをするときに、彼らは普通の人と違った膝の動かし方をします。これにより、ボールを操る感覚が変わり、速く動くことができます。

 

ここでは、「一流選手が実践している膝の使い方」と「そのための練習方法」について解説していきます。

 

 蹴るのではなく、「膝で押し出す」
ドリブルといえば、「蹴って走る」イメージがあります。しかし、一流選手を観察すると蹴った動作は少ないです。足首の力を抜き、膝を曲げたまま体ごと「ボールを押し出す」ように走っています。

 

 

 

この膝を曲げたままのドリブルにより、自分の体により近い場所でボールを扱うことができます。その結果、あらゆる動作にプラスの影響を与えます。

 

ボールを蹴ろうとしてドリブルをしてしまうと、膝は早い段階で伸びてしまいます。そのため、次の動きが遅くなってしまいます。一方、動作中に蹴る意識が少なくなると、膝が伸ばされる瞬間が少なくなります。体が前に出た次の一歩が出しやすくなります。

 

さらに、膝が曲げたままだとボールが身体に近いため、ディフェンスは取りに行くことができずに抜かれてしまいます。

 

スピードドリブルで有名なウルグアイのレコバ選手も、ボールタッチで蹴る動作はほとんどありません。足首で蹴らず、膝を柔らかく動かしてボールを身体に密着させたまま進みます。スピードが上がってもボールを身体から離れないため、狭いスペースを通りぬけられます。

 

 

 

スピードが速くなると、膝で押し出すドリブルは難しくなります。どうしても膝が伸びてしまい、ボールが離れてしまうからです。しかし、一流選手はそれでもほとんど膝が伸びる瞬間がありません。膝が自然に曲がった動作を保つことで、ドリブルや身体の動きに違いが出ます。

 

 膝で押し出す動きを実現させる腰の動き
こういった動きを実現するためには、膝の動きを柔軟にするための姿勢と膝の使い方を身につける必要があります。

 

膝の動きを悪くする体の部位は「胸」と「腰」です。胸が前方に出ることで、腰も一緒に反ります。これにより、歩く動作での膝の負担が大きくなり、柔軟な動きができなくなってしまいます。

 

そこで、胸と腰の緊張をほぐすために、首を伸ばして肩を落としましょう。この姿勢になると、足の裏がピッタリ止まる感覚があります。

 

これは、首を伸ばしたことにより上半身の姿勢が整い、肩を落とすことでその重みが足裏へ均一にかかるためです。弓道の世界ではこの立ち方を「「踏む」ではなく、大地に足を置く」勢」や「正常姿勢」などと言われます。

 

野球の世界ではピッチャーにおけるこのような足の置き方を、「マウンドに根っこを張り巡らせる」と説明している有名な指導者もいます。いずれも、正しい姿勢から動きを始めることを意識します。

 

そして、目線は真下や真正面ではなく、前方4メートル先を見ます。これにより、目線による肩周りや腕の緊張を防ぎます。少しだけ、「前に出たくなる気持ち」になれば良い傾向です。首を伸ばしたままで足首や膝に何も力を入れず、「腰を送る」ように、腰から動くようにしてください。

 

そうすると、自然と何もやらなくても膝がほんの少し曲がった状態で体が前方に動きます。このように、脚の力を全く使わないで体を前方に進むようにします。

 

 

 

決してボールを蹴らないようにしましょう。むしろ、足にくっつけてそのまま一体しているかのように進みます。すると、ボールを送った後にすぐ足を動かして左右にボールを振ったり、後ろに引いたりすることができます。

 

常にボールに密着しているため、この状態でドリブルをすれば、相手は取りに行くことができません。たとえ、向こうから向かってきたとしても、あなたの近くにボールがあるため、ちょっと足を動かせば後ろにも左右にも振れます。

 

ただ、このドリブルは最初スピードが遅くなります。しかし、それに関しては努力と時間をかければ実力は上がっていきます。ある程度根気よく続けることが大切です。意識しなければ、いつまでたっても「脚で使う動き」から「脚を使わない動き」に変わりません。

 

「蹴ったドリブル」とここまで説明した「腰を送るドリブル」の違いは連続性にあります。腰を送るドリブルは、次の脚をあらゆる方向に動かせます。つまり、ドリブルをしながら違うことを考えられます。わずかな意識で瞬時に脚を動かし、望む方向にボールを出せます。動きながら次のことを考える余裕が自然と出てきます。

 

しかし、蹴ったドリブルでは一歩一歩味方にパスするため、動作を止めなければいけません。これでは相手に動きを読まれてしまいます。

 

確かに練習すれば、脚だけでドリブル突破することはできます、勢いをつけて相手を崩すことは可能です。しかし、ドリブルだけで通用しないのが今のサッカーの世界です。

 

バロセロナをリーガ・エスパニョーラで2連覇に導き、「バロセロナの救世主」と呼ばれたロナウジーニョ選手は圧倒的なテクニックとスピードで、たった一人でゴールとアシストを量産しました。

 

しかし、このテクニックでさえ、2006年のワールドカップでは最大限発揮することはできませんでした。これは、サッカーの守備や戦術が高度化したからと考えられます。

 

一人一人のディフエンスが組織化されたことにより、あらゆる場合に想定できるように守備の動きも他の人と合わせて負担が分配されるようになりました。そのため、個人能力だけでは体力もスキルも及ばなくなっています。

 

今後サッカーでさらなる実力の向上のためには、パフォーマンス向上だけではなく、試合の流れを把握したりパスを瞬時を送り出したりするための「他の能力」も身につける必要があります。そのためには、最初スピードが遅くてもドリブルの質を上げていく必要があります。

 

首を伸ばして肩を落とした姿勢で腰を送るようにしましょう。最初の一歩から脚を使わないドリブルを始めることで、ドリブルの技術以外の能力も向上させることができます。

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