投げる動作で怪我のリスクを減らす指の使い方

ピッチャーである以上、練習を続けていくと肩や肘を痛めてしまうリスクがあります。

 

肩や肘を怪我してしまうと多くの人は原因を「肩」や「肘」など痛めた部分に求めようとします。しかし、これでは「肘や肩を力を入れないように」などの部分的な解決策しか見出せません。

 

そこで、肩や肘などの部分はその部分だけを見るのではなく、「指の使い方」を見直します。指の使い方を変えるだけで、かかる負担を大きく減らすことができるからです。

 

ここでは、指の使い方によって肩や肘に与えてしまう影響と、腕に負担がこないようにするための指の使い方を紹介していきます。
 
 人差し指、親指を力ませると怪我につながる
人の腕には、上筋や下筋という筋肉があります。人差し指、親指を動かすと上筋が働きます。中指は若干ながら人差し指と同じ神経で支配されているため、中指を動かすと人差し指も同時に少しだけ動きます。

 

上筋が働くと、その力みは「肘の上部」、「腕の表側の筋肉である上腕二頭筋(一般的にちからこぶと言われる筋肉)」、「肩の上部」に伝わります。つまり、人差し指と親指を握ると、肩が力んでしまいます。この指を力ませると疲れやすくなり、怪我をしてしまいます。

 

 

 

しかし、野球を始めたばかりの人では、キャッチボールや投球など、どのような動作も最初はストレートから入ります。そして、初めて変化球を覚えるとき、カーブやスライダーなどのよく使われる変化球から入ります。
 
ストレート、カーブ、スライダーは人差し指に力を入れがちな球です。何も知識のない人が「ストレートを早く投げたい」「カーブを大きく曲げたい」と思うと、指に力を入れようとしてしまいます。その状態で練習を続けると、怪我に繋がってしまいます。
 
 小指と薬指を使うと力を抜いて投げられる
指の力む場所によって、肘と肩など他の部分に力が伝わってしまいます。
 
人差し指と親指が力むと肘や肩に負担がきてしまいます。しかし、人差し指は5本の指の中で一番力を入れやすい指です。いかに人差し指の無駄な力をぬいて、ストレートやカーブを投げるように練習するかで上達のスピードが変わります。
 
また、変化球など握りにこだわるようになってくると、親指では指先ではなく「根元」を固くしがちです。親指は指先よりも根元の方が力みやすいのです。根元が力むと、指先に力をいれなくても上筋が力んでしまうため、肘、肩の上部に力みが出てきます。
 
中指が力むと怪我につながるリスクは多少ありますが、人差し指に比べるとそこまで大きくないと言えます。中指に力を入れても多少人差し指に力が入るくらいですが、人差し指に力が入ると、肘や腕の動きなどあらゆる場所に影響が出てしまいます。
 
そのため、この人差し指と親指の二か所は握ったり力ませたりせず、投球動作のときはでなるべく力を抜くようにします。
 
このときのコツとしては、小指と薬指をうまく使うことです。小指・薬指を使うと、拳全体が丸くなります。そうすると、人差し指の力を抜いても、ボールがしっかりとはまる掌の構造になります。

 

 

 
小指・薬指が握れていないと、掌の丸い構造ではなく、空手チョップのような平面構造に近くなってしまいます。この形で投げようとすると、人差し指で握って投げてしまいます。その結果、怪我につながります。
 

 

 
弓道の世界でも同様に、いかにこの指を力ませないで弓を握るかが大切になってきます。人差し指と親指に力を入れて弓を引くと、中学生でも引ける軽い弓でも、肩を痛めます。これは、たとえ、何年と弓を引いてきた人でも同様です。
 
球を投げるときに人差し指、親指の根元にあまり力をいれないようにするのが大切です。そのために、小指、薬指を軽く握って、拳全体を丸くして投げましょう。そうすると、肩や肘の負担が軽減され、数多く投げ込みを行うことができます。

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