バッターのタイミングを外すピッチングモーションの変え方

野球において、バッティングで命となるのは「タイミング」です。ピッチャーはそのタイミングをいかに崩すかでバッターを打ち取れるかが決まります。

 

バッターはピッチャーのモーション始動と共にタイミングをはかります。そのため、バッターのタイミングを外すため、ピッチャーはモーションを変える必要があります。

 

ここでは、バッターのタイミングを外すためのピッチャーモーションの変え方について解説していきます。

 

 モーションのスピードを変えてタイミングを外す
バッターのタイミングを外すには、速球と変化球で緩急をつけるのが有効です。しかし、それらの球でもタイミングを外される可能性があるため、そのときはピッチングモーションのスピードを変化させてタイミングを外すことができます。

 

具体的には重心移動のスピードを変えることです。重心移動を速くしたり遅くしたりすることで、リリースポイントを遅らせることができます。打席ごとにモーションスピードを微妙に変化させると、バッターはイメージと違うピッチングに翻弄されるはずです。

 

例えば、重心移動を普段より少し遅めにすることでモーションを緩やかにしたいとします。この場合は、ゆっくり足をけり上げて軸足に重心を長く置くようにしましょう。踏み込みを遅くさせて、重心移動に伴ってリリースポイントを遅らせる(球持ちを長くする)ようにします。

 

 

 

これは、レンジャーズで活躍した藤川球児投手が使用する方法です。藤川投手は速く浮き上がるストレートを持っていたため、バッターのタイミングを見ながら重心移動を遅くさせていました。それによって、バッターのスイング始動を遅らせて、ストレートで詰まらせることができます。

 

次に、重心移動を速める方法があります。これは、クイックモーションと呼ばれる投げ方です。今度は足を上げるのを速くします。さらにセットポジションにすると、より速くモーションができます。ランナーがいない場面でもこの動作を行うと、バッターは迷います。

 

 

 

元レッドソックスの渡辺俊介投手は身体の軸の動きを遅くしたり、速くしたりしてピッチングを行っていました。軸の位置が変わると、重心移動に連動してリリースポイントが変わります。その結果タイミングを外すことができるのです。

 

大リーグで通算363勝を挙げた大投手、ウォーレンスパーン選手は「バッティングはタイミングであり、ピッチングはタイミングを崩すことだ」と話しています。バッターにとってタイミングを外されることは、心理的にも不安であり、甘い球でも芯を逃してしまいます。

 

このようにピッチングのモーションを変えることで、バッターのタイミングをずらすことができます。重心移動のスピードを変化させれば、配球や球質に関係なく打ち取ることができます。

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