本から情報を勉強すると、ランニングで思い通りに体を動かせない

走る姿勢は記録向上や怪我の予防に大切です。スピードを上げるたり怪我を予防したりするために、多くの人は本を勉強したり、情報を集めて調べてみたりします。

 

現在ではトップランナーの走り方から分析され、姿勢を保持するために重要な筋肉や関節が分かっています。そのため、スピードを上げるために必要な筋肉や怪我の原因はある程度調べることができます。

 

ただ、自分で考えるために最低限の知識を本で取り入れることは重要ですが、その知識にとらわれて、走ると、変な誤解や無理な体の使い方をしてしまい、かえって怪我につながります。そのため、本などから情報を得るだけではなく、学んだ内容をうまく生かす必要があります。

 

ここでは、本から勉強するだけでは足りない理由と、それらはをうまく走りに生かすための勉強方法について解説していきます。

 

 本や写真で勉強すると解釈を間違える理由
本の知識や情報自体は間違っていないのです。また、写真からその走りの特徴を見て、理解できる内容もあります。例えば、トップランナーの走っている写真から、効率的な骨盤の最適の向きや腕振りの角度などわかります。

 

写真で見るとイメージしやすいし、わかりやすいです。キレイな姿勢を見ると、それが答えであると錯覚し、自分もその姿勢で走りたいと思います。そして、その姿勢になるために必要な筋肉を鍛えたり、関節の向きを意識したりします。

 

しかし、そういった勉強の仕方であると、理想の姿勢に近づくことは難しいです。

 

なぜなら、写真や言葉というものは「止まっている」からです。止まっているものから、自分の走りを向上させるヒントにするのは大切です。ただ、ランニングの動作は常に動いています。止まった状態を見ただけでは、実際の筋肉や関節の働きはわかりません。

 

例えば、400Mのアジア記録保持者である高野進選手は、へそ下周りについている「腸腰筋」が一般人より発達しています。そのため、早く走るためには腸腰筋が重要だと言われてきました。

 

しかし、本人は走っているときにへそ下周りを意識して走っていないと話していました。特別にその部分を鍛えたわけではなく、自然と腸腰筋がついてきたようです。つまり、写真をみて、「腸腰筋」が重要だと絵でわかったとしても、それを働かせるための体の使い方はわかりません。

 

確かに、「腸腰筋がどう働くのか?」「腸腰筋はどの位置についているのか?」「どう動かせばその筋肉に負荷がかかるか?」といったことは、学問の世界では明らかになっています。

 

しかし、残念ながら、それらの内容は全て止まった状態から考えたものです。そのため、知識としてわかっていても、走りに活かすことはできません。内容が部分的で、実践的に考えられていない知識はランニングに悪影響を及ぼす可能性があります。

 

そのため、知識の意味を考えずに取り入れてしまうと、間違った体の使い方をするようになり、怪我をしてしまいます。

 

これと同じことが弓道の世界でもいえます。うまい人の引いている写真や引き始めの姿を写真に撮り、そこから右拳・左拳の位置や向き、拳の形の最適な位置を討論し、研究されています。しかし、その位置に収めるための拳の軌道や動かし方は詳しく研究されていません。

 

そうすると、見た目はキレイでも内面をおろそかにした、不自然な射形になってしまいます。しかし、その射形にならないと審査では減点されてしまったり、指導者に注意されたりしてしまいます。

 

審査や言われてことにとらわれて稽古をすると、見た目には文句を言われない射形にはなります。しかし、体の筋肉をうまく働かせることができません。その結果、的にはあたりません。

 

いくら見た目で均整がとれていて美しくても中の筋肉に凝りや力みがあると、実際には思ったとおりにいきません。そのため、見た目だけではなく、より深い内容を勉強する必要があります。

 

 人の走り方を生で見て、体の動きを見ると体の使い方がわかってくる
知識だけではなく、実際に本や情報に乗っている内容を活かす必要があります。そこで、誰でもできて、本に載っている知識を簡単に活かす方法があります。

 

それは、マラソン大会に出て、他の人のフォームを見ることです。

 

他人のランニングフォームを見てください。そうすると、文字で勉強するのではなく、動いている状態から、走り方や筋肉、関節の動きを考えることができます。

 

自分で勉強したことや経験が違うため、人の走り方は微妙に姿勢が違います。その中で脚の動きや肩の動きを見ていると、本に書いてある内容の理解が深まります。

 

例えば、着地の足の向きが怪我の予防につながると本に書いてあったとします。実際に見ると、他のランナーを何十人見てみると、向きがバラバラにも関わらず、問題なく走れているのがわかります。

 

そうすると、「足の向きをそろえることが本当にケガの予防になるのか?」という疑問が生まれます。また、「本当に正しい膝の向きはどこなのか?」という疑問も出てきます。本だけを読んで練習していれば、こうした疑問すら湧き出ることがありません。

 

完走し終わったら、日本人のランナーは自分の荷物をまとめてさっさと帰ってしまいます。しかし、本などから情報を集めて走り方や筋肉を勉強するのは好きです。言葉ばかりに頭に入れているため、書かれてある内容と実際に起こっていることの違いがわかりません。

 

私は完走し終わった後、他の人の走っているときの姿勢を見ます。そうすると、本で書いてあることと実際の走り方の違いがわかります。そこから、姿勢の直し方や筋肉の働き方を具体的に考えます。

 

そこから学べる内容は本には書かれていませんが、今よりも「楽に、ケガなく、効率よく走る」ために必要な知恵を得ることができます。ランニングの実力を上げたいのであれば、情報ばかり取り入れるのではなく、他の部分にも目を向けてみましょう。

 

自分で考え、本に載っていることに疑問を持って調べるようになると、正しい内容が理解できて走りや姿勢が変わってきます。

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