水泳で腕の動きをスムーズに行う肘と拳の使い方

水泳の世界でスピード・持久力ともに向上させるにはフォームを整えることが大切です。水泳では全身の筋肉を使うため、体の各部位のどこかに不正があると動きに影響が出てしまいます。

 

その中で、腕を動かす動作では、肩から手首の関節まで同時並列に動きます。そのため、適切な位置を意識して行わないとどこかに負担がかかってしまい、水の抵抗を受けやすい泳ぎになってしまいます。そのため、適切な関節の位置を自分で確認し、動作を行う必要があります。

 

ここでは水泳で腕の動作を行いやすくするための、武道の構えを解説していきます。
 
 武道の弓懐の使いかたで、リラックスした泳ぎを身につける
初心者や力任せに泳いでいる人の場合、腕の関節を自ら動かしすぎて疲労してしまう可能性があります。すぐに腕が疲れてしまうため、長い距離を泳ぐことができません。長距離や速いスピードで泳ぐためには、腕以外に全身の力を連動して使えるようにしなくてはいけません。

 

弓道の世界では、「弓懐」という体の使い方があります。これは、弓を引く前に胴体と腕を連動させて動かす準備動作です。この動きを水泳に取り入れることで、フォームが崩れずにすみます。

 

まず、頭の頂点を垂直に伸ばすイメージで首の筋肉を伸ばします。これと同時に両肩を落とします。すると脇下の筋肉が張るのがわかります。これで、脇を張りながら前で円を作るように両腕を合わせると弓懐の完成です。
 
次に両腕を併せた状態で拳を目線の高さより拳3〜4個分まで上げてみましょう。すると、肩関節は上がらず、肘関節がほんの少しだけ曲がった状態で上に伸びていきます。このように、ほんの少し肘が曲がった状態を保ったまま腕を動かすと、腕だけの力ではなく、体全体を使って前に進められるようになります。

 

泳ぐときに必要なのが、ガシガシ力任せで泳ぐことより、水面で伸びる姿勢をとることです。入水後にかいたりキックしたりするのではなく、腕を楽に伸ばしたまま前に進んでいきます。これにより、リラックスしてキックの数や腕をかく回数を少なくして、長い距離を泳ぐことができます。

 

少し肘関節が曲がるくらいにして、肩から手首を一体にして動かしましょう。肘関節が伸びきってピンと張ってしまうと、腕全体が突っ張ります。すると、腕が水に沈んでしまいます。また肘関節が曲がりすぎてしまうと、かき動作で腕全体が内側にひねられすぎてしまいます。その結果、肩に負担がかかります。

 

これらの欠点をうまく抑えるように弓道の弓懐の構えを意識して泳ぎます。腕の動き、位置を変えるだけで水泳におけるフォームの矯正をすることができます。

 

 息継ぎをしにくい場合、腕の位置が適切な位置にくる
例えば、息つぎのときにスピードが落ちてしまう人がいます。この原因は必要以上に頭を下げようとして、伸ばした腕を伸ばしすぎてしまうからです。前に伸ばしすぎると、腕全体に力が入ります。すると、前にかけず、外側にかいていたり、押さえこんでしまったりする可能性があります。

 

すると、かきたいところで腕が滑ってしまい、うまく水をとらえることができません。また、水上で打ち上げられた頭と息つぎをする腕の重みで体が沈んでしまいます。

 

ここで、弓懐の使い方より、腕で円形を作ります。すると、腕が外側や下に落ちることはありません。自分で自分の肘の位置を把握できるため、スムーズに泳ぎ続けることができます。

 

 息つぎのときだけスピードが上がるのを防止できる
速く泳ぐのではなく、ゆっくり泳ぐと息つぎのときだけスピードが上がるように感じる人がいます。これは、腕をかき終えるときの腕が遠くなりすぎた場合に起こります。

 

腕をかき終える動作を強く意識すると、太もものあたりで上方向にかくようになります。すると、肩と腕に力が入りすぎてしまいます。その結果、上半身に力が入りすぎて下半身が下がります。これにより、水の抵抗が大きくかかりすぎてしまうため、全体のスピードが遅くなり、息つぎの動作のみ速くなります。

 

この場合も、弓道の弓懐を意識して、かき動作を行います。脇の下の筋肉の張りを感じつつ、腕のかき動作を行う場合、かきの後半の腕が腰骨をすぎたあたりで前に出すと負担が少ないです。

 

腰より奥に進んで押すと肩の上部に負担がきたり、腕が内側にひねられすぎたりしてしまいます。そこで、腰より先に腕を前に送るように意識しましょう。最初は腰を過ぎた辺りですっと腕を抜くように動かすと、かき動作をスムーズに行えます。

 

水泳でキレイなフォームで泳ぎ続けるためには、関節の位置を注視し、腕を動かす必要があります。弓道の弓懐の構えより、肩から手首が一体になって動かすことができ、フォームが改善されます。

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