ストリームラインを作ろうとすると体が沈みやすくなる

水泳において、体の負担なく泳ぐことは楽に泳ぐことにつながります。空気抵抗の少ない水中姿勢を整えることが、スムーズに体を動かすことにつながります。

 

この中で、水中姿勢のひとつの基本として「ストリームライン」と呼ばれる姿勢があります。これは、水泳の基礎として最初に教えられるものです。

 

ストリームラインでは両腕をしっかり伸ばして頭を伏せます。その状態で頭を引き、両腕より前に出す姿勢です。水泳において、あごが上がると、上半身の上部が自然と水面からあがってしまうため、下半身が下がってしまいます。そうならないようにするため、頭を下げて上体が浮き上がらないようにします。

 

ストリームラインを作るときにいくつか気をつけなければいけないことがあります。単に頭を下げて腕を伸ばしただけでは、上体の安定につながらない可能性があるのです。ここでは、ストリームラインを整えるときの注意点と姿勢の崩れを起こさない方法を解説していきます。
 
 腕を伸ばそうとすると胸が前方突出してしまう
実際に水泳をやるとわかりますが、ストリームラインを作ると上半身が沈みます。それによって泳ぐときの下半身の浮き具合が変わり、バタ足をしやすくなります。

 

ただ、ストリームラインにはひとつ欠点があります。それは、腕を伸ばして頭を伏せると胸が前方に出やすくなることです。

 

まず、両腕を真上に伸ばしてみましょう。真上に伸ばしたら両手をお互い組んでみましょう。そして、頭を両腕より後ろにいかないように少し前に出すとあごが下がりやすくなります。

 

この姿勢で10秒程度静止してみましょう。すると、肩がしんどくなり、胸も前に出しやすくなります。これは両手を組んだときに腕が内側にひねられるためです。

 

胸が前方に出ると自然と腰が反った姿勢になり、背筋が固くなります。この姿勢をキープして泳ぐと腰から下にある脚の筋肉が緊張してしまうため、後半で脚が動かなくなります。その結果、一時的に姿勢を保てても脚が動き、肩が回ると姿勢が崩れやすくなります。

 

泳いでいる最中に腕が内側にひねられる運動は存在します。例えば、クロールにおいては「片方の手を後ろにかいて前に戻すとき」です。

 

しかし、自分から作為的に行うと腕と一緒に肩が動き、上半身の姿勢を崩す可能性があります。ストリームラインによる両腕の動きは、自然に作られたものでなければかえって力みにつながってしまいます。

 

 ストリームラインは足が上がると作りやすくなる
それではストリームラインを作ってはいけないのかというと、そうではありません。プロのスイマーの泳ぎを見ると、ストリームラインができています。この違いはどこに現れているのでしょうか?

 

例えば陸上においては、少し足裏の重心を変えると、腕を上げやすくなることがわかっています。この原理を利用すれば、肩に負担なく、腕を楽に上げることができます。

 

まず、踵に重心をおいて、両腕を真上に伸ばしましょう。すると、両腕は伸ばしやすく、両手を組んでストリームラインが完成します。しかし、組んだ瞬間に肩に詰まる感覚が出てしまいます。これは、足裏の重心がかかとにあると起こります。

 

次に、土踏まずのやや前方に重心を乗せて腕を真上に伸ばしましょう。すると、さっきより腕を高く伸ばしやすくなることが実感できるはずです。両手を組んでも肩のつまりがありません。さらにやや前傾姿勢をとると、あごを下げようと思わなくても、顔は自然と伸ばした両腕より前にきます。

 

このように、少し重心が変わると腕の伸ばしやすさ、顔の位置、肩の負担が変わります。水中でうまく全体の姿勢が変われば、肩や腕に負担なくストリームラインが作れます。

 

このときのキーワードが「足」です。両腕を伸ばしたりあごを下げたりしようと思う前に自分の脚を意識しましょう。このときに、バタ足において、脚を上げるアップキックの要領で、とにかく「上に上に」と意識して泳いでみましょう。

 

腕を伸ばすことよりも、脚を上方向に持ち上げることに注力します。すると、自然と頭が下がり、腕が前に出しやすくなります。下半身を上に浮かすことができれば、水中での上半身の動きにかなり自由がききます。

 

つまり、ストリームラインを作ろうと「頭を下げる」「腕を伸ばす」ことを意識するのではなく、「脚を上げる」ことを意識し、結果的に頭が下がり、腕が伸びやすい水中姿勢を作るのです。脚によってストリームラインを作ることができれば、上半身の力が抜け、かなり楽に泳ぐことができます。

 

このように、ストリームラインを意識しすぎて頭を下げたり腕を伸ばしたりすすと胸が前に出て、姿勢が崩れやすくなります。そのため、まず脚全体を上に持ち上げるように「上げる意識」を持って泳いでみましょう。上半身よりも下半身が上がり、結果的にストリームラインの姿勢に近づきます。

//

お客様から喜びの声をいただいています

 

無料メールマガジン:理論スポーツ

 

 

 

 

Facebookもチェック

 

セミナー開催:理論スポーツ


サイトマップ
HOME メルマガ登録 プロフィール お問い合わせ お客様の声 セミナー開催