スポーツで筋肉を最大限活用するコツは力を抜くことにある

スポーツにおけるパフォーマンス向上や怪我の予防のために、筋力トレーニングは欠かせません。筋トレによって筋肉の量を多くすると、今より運動パフォーマンスは上がっていきます。

 

ただ、筋肉を鍛えても、多くの人は実際のスポーツ動作でうまく活かしきれていません。そのために、筋肉を強化する以前に、そもそもの「筋肉の性質」を理解しておく必要があります。

 

ここでは、筋トレによってパフォーマンスを向上させるために必要な筋肉について解説していきます。

 

 「今休んでいる筋肉」だけが次の動作に使える
筋トレで体を力強くしても、試合や練習でうまく発揮できないことがあります。そうした原因は「トレーニングで鍛えた筋肉をプレーにうまく組み合わせていないから」と説明されます。

 

しかし、筋トレの成果を活かせていない根本的な原因として、筋肉の性質を知っていないことも挙げられます。

 

あなたはどの状態の筋肉が最もスポーツに使えるかご存知でしょうか。この質問の答えとその理由を説明できないと、筋肉自身の基礎知識をわかっていないことになります。

 

筋肉が最もスポーツに使える状態は「休んでいる状態」です。リラックスしているときや落ち着いているとき、筋肉は緩んでいます。この状態が最も筋肉が動ける状態であり、関節を動かしたり、固定したりできます。

 

イメージしていただけるとわかりますが、筋トレをしたときの筋肉は太くなっているものの、硬くなっています。関節が動き、体を動かすためには筋肉を伸ばしたり縮ませたりする必要があります。このように硬くなった状態から、急に伸びたり縮んだりできるでしょうか?

 

いま休んでいる筋肉だけが、次の動作に使える筋肉です。つまり、休んでいる筋肉の数が多く、力を抜いているほど、次の動きが行いやすくなります。そのため、脱力した姿勢こそ筋肉を最も活用できることを理解しなければいけません。

 

 筋肉を活用するコツは力を抜くことであると学ぶ
ここで、簡単な実験をしましょう。その場で立って、方側の腕を前に出しましょう。その上から重いものを落としたり、他の人を呼んであなたの腕を上から押さえつけてもらったりします。

 

まず、前に出した腕に思い切り力を入れましょう。腕や拳に力を入れて筋肉を固くします。そこに、物を押したり上から押してもらったりすることで圧力をかけましょう。押された瞬間に、あなたはさらに力を入れて「負けてたまるか」と思いこんで、その重さに耐えてください。

 

すると、ほとんどの人は重みや圧力に負けて、腕は落ちてしまいます。これは、あなたが腕に力をいれた時点で使える筋肉がなくなってしまったからです。そのため、重さに負けてしまいます。

 

次に、前に出した腕に一切力をなくしてみましょう。両肩の力みを落とし、拳は軽く握るくらいにします。その上から先ほどと同様に腕へ圧力をかけます。あなたは、重いものや圧力が腕にかかった瞬間、一気に力を入れて押し返してください。

 

すると、さっきと比べて、重さや圧力に耐えられることがわかります。腕は下に落ちず、同じ位置を保つことができます。このことから、圧力がかかった瞬間に働かせることができる筋肉がたくさんあったことがわかります。

 

このように、筋肉は休んでいた状態のものしか次に動くことができません。つまり、固くなってしまった筋肉は、いくら太さがあっても動作には使えないのです。このため、スポーツの動作は無駄な力を入れず、リラックスした姿勢を取ることが大切です。

 

筋トレを行ってもスポーツのパフォーマンスが上がらない場合、体の各部にある無駄な力みを取り除きましょう。力を抜いて休んでいる筋肉を増やすことが、次の動作をスムーズに早く行うコツです。

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