弓道の「雪の目付」より、試合中の集中力を強化する

試合で高いパフォーマンスを発揮するために、集中力を高めることは大切です。現在、スポーツ心理学の世界で、集中力を上げるトレーニングがいくつか開発されてきました。

 

弓道の世界でも、正確に的を射抜くための方法として、「雪の目付」と呼ばれる教えがあります。この方法を練習・試合中に取り入れることで、野球やサッカーなど他のスポーツでも集中力を強化することができます。

 

ここでは、試合中に集中を高める「雪の目付」について解説していきます。

 

 雪の目付とは
弓道の世界で、「目付」は的を見るときの心の持ち方を表しています。的を狙うときに当てたい気持ちや欲が出てしまうと、筋肉や心にブレを生じてしまいます。その結果、狙ったところに矢は飛ばず、的をはずしてしまいます。

 

そこで、昔の弓道家はいかに的を狙うときに、邪念に惑わされないように修行をしました。そこで、考案されたのが、上から落ちてくる雪をしっかり見る方法でした。

 

雪は風によって、軌道を微妙に変えて落ちていきます。ヒラヒラと不規則に落ちていく雪を自分の眼でしっかり確認することで、自然と目周りの緊張がほぐれ、かつ心を落ち着けることができます。このように、雪を見ることで集中力を高める稽古方法を「雪の目付」と名付けました。

 

人は自然の物を眺めていると心が落ち着きます。さらに動いているものをしっかり見つめることで、必要以上に緊張せずに一点に集中することができます。穏やかな空間で時間をかけて行うと、自然と自分の内面と向き合うことができます。これにより、心身ともに落ち着いた状態で、狙いを正確に定めることができます。

 

 雪の目付を応用した集中力を高めるトレーニング
それでは、この方法をスポーツに応用してみましょう。弓道の世界では雪を眺めることになっていますが、必ずしも雪である必要はありません。ポイントとしては「静かな場所」で「対象物をぼんやり見つめること」です。

 

近くに自然があれば、虫や風になびく葉っぱを眺めてもよいでしょう。閑静な場所で心を冷静にし、自然の物のようにゆったり動くものをぼんやり見つめることで、リラックスしながら集中することが大切です。

 

もし、周りに自然がなければ、「静止しているもの」でもかまいません。例えば、誰もいない部屋や空間に一つ対象物を決め、心を落ち着けて眺めるのも大丈夫です。心理学の世界では、白紙の中央に書かれた〇のマークを数分見続けるというトレーニングがあります。

 

野球の世界では、イチロー選手は守備に着くとき、球場内にある決められた場所の「広告」を見つめる作業をします。あるいは、陸上の100Mの世界では、トップアスリートであるほど、スタート前の構えで目をある特定の場所に定めて、目の焦点を合わせます。こうして一点を静かに見つめると、集中力を高めることができます。

 

弓道の雪の目付から、落ち着ける場所で対象物をボンヤリ眺めるトレーニングを取り入れましょう。冷静に、かつ気持ちが引き締まるため、試合での集中力が強化されます。

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