最大限のパフォーマンスを発揮するために、脳の状態を切り替える三つの道具

スポーツで最高のパフォーマンスを発揮するには、メンタルを強くする必要があります。そのためには、スポーツにおける良い感情を働かせるための脳の働きを理解する必要があります。

 

人は上手くなりたいとプラスの思いを常に持ち続けることで、自分の脳が良い感情を発するようになり、メンタルや精神力が強くなることがわかっています。さらに、ちょっとした工夫により、頭の中に良い感情を強く記憶することができます。

 

ここでは、メンタルや実力をさらに高めるために、脳の中に良い感情を残す方法について解説していきます。

 

 脳に良い感情を残す三つの方法
脳科学の世界では、人は「言葉」「動作」「イメージ」によって良い感情を強く強化できることがわかっています。

 

 ・「言葉」で良い感情を強化する
プラスの要素を頭の中で考えるのではなく、言葉でプラス思考を植え付けるのを「セルフトーク」とも言われます。マイナスの情報が頭の中に加えられても言葉によって脳からの出力をプラス変えることができます。

 

競技中に自分で「いいぞ」「絶好調だ」「うまくいく」などのプラスの言葉をつぶやくようにします。すると、よい感情が出るようにになり、試合中のパフォーマンスが向上します。

 

実際にゴルフの世界でセルフトークが競技に与える影響を調べた実験があります。選手を集めてプラス言葉とマイナス言葉のセルフトークをしてもらうグループにわけ、ゲームを行いました。すると、プラスのセルフトークを行っていたグループの方が正確さや安定度が増し、よいスコアを残せたという報告がされています。
 
 ・「動作」で良い感情を強化する
人は成功体験や良いことが起こったときに無意識にしてしまう行為があります。たとえば、野球では、ホームランを打った打者はベースを回りながらガッツポーズをします。このように、私たちの動作や姿勢、表情には心の状態が表れます。これを「ボディランゲージ」と言います。

 

動作や態度、表情も脳から出力されてくるものです。言葉は理屈脳(左脳)を通してやってきますが、筋肉の動きは理屈がありません。その分、言葉以上に脳と結びついているため、人の感情を大きく動かします。

 

そこで、練習や試合で気持ちや感情が否定的になりかけたら、自分の気持ちを高めるボディランゲージを取り入れるようにしましょう。例えば、気持ちが落ち込んで来たら拳を握りしめるようにします。すると、自然と闘志がみなぎってきて、否定的な気持ちを切り替えることができます。

 

そして、動作やポーズを決めたら、プラスのイメージを想像するようにします。拳を握っては「自分はできる」「勝てる」と暗示をかけるようにしましょう。すると、拳を握っただけで、どんなに苦しい状況でもそう思えるようになります。

 

 ・イメージで良い感情を強化する
人が行動するときは、イメージが先にあります。イスを座るときも脳は「イスを座る」イメージを前もってつくり、それを実現するために体の動きを指示します。

 

スポーツにおいては、自分の頭に良いイメージを持つことで、モチベーションを高め、ヤル気や意欲を高めることができます。そこで、練習や試合で脳に肯定的なイメージを与える目標や理想のプレーをイメージしましょう。

 

スポーツ心理学の世界の実験でも、初心者がメンタルリハーサルを行いながら練習をした場合と、ただ練習した場合では、上達度に大きな差があらわれることが確かめられています。イメージすることはスポーツ選手の競技の可能性をさらに広げる鍵となります。

 

イメージを持つときに良いイメージを持つコツとして、「使命感」を持つことです。つまり、良い目標や理想のプレーをイメージするときに、自分以外の誰かのために達成すると考えるのです。

 

「誰かのために」という思いは人の心を大きく奮い立たせます。目的意識を明確にすると、ただ目標や思ったことを実現するより、深く脳の中にイメージが落としこまれます。その結果、脳がその気になり、本気でイメージを達成しようと気持ちが表れます。

 

このように、肯定的な「言葉」「動作」「イメージ」を練習中に取り入れることで、脳に良い感情が強化されてスポーツの実力がさらに向上します。

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