優秀なアスリートになるための「感情脳」と「扁桃核」の仕組みを理解する

スポーツ選手なら誰でも、「優秀な選手になりたい」と思うものです。一流レベルの技術を身につけるためには、試合中のメンタルや日々の練習のモチベーションを最大限高める必要があります。

 

脳科学の世界では、一般人と一流選手とではスポーツでの脳の働きが違うことがわかっています。物事にヤル気になって行動したくなる脳の仕組みを理解すれば、練習量や技術が格段に向上し、結果として優秀アスリートになることができます。

 

ここでは、優秀なアスリートの脳の仕組みを理解し、スポーツにおいてメンタルを高める脳の働かせ方を解説していきます。

 

 感情脳をうまく働かせると、練習量とモチベーションが上がっていく
私たちの心は「感情」「イメージ」「思考」の3つからできています。世の中で知られているメンタルトレーニングはこのうちの「イメージ」と「思考」を変えることで、選手の能力を高めようとしています。

 

しかし、実際にメンタルトレーニングを行っても、もう一つ効果が出なかったと思う人が大半です。それは、人の心がイメージと思考だけではコントロールできないことがわかります。

 

そこで大切になってくるのが「感情」です。感情は心のエネルギーそのものであり、スポーツ選手の実力をさらに伸ばしたりできるものです。

 

脳には感情を支配している「感情脳」と呼ばれる部分があります。感情脳は試合に勝って喜びを感じたり、その喜びに意欲を沸かせ、気力を充実させたりするときに働きます。スポーツの実力やメンタルを高めるためにはこの感情脳をうまく働かせる必要があります。

 

このほかに、脳には生命維持をするための「生命脳」と呼ばれる部分があります。ここでは、「脈拍」「呼吸」「血圧」「体温」などをコントロールします。スポーツでは試合前にドキドキしたり筋肉が緊張したりします。これは、生命脳の命令により「ストレスホルモン」が分泌されたからです。

 

また、五感からくる刺激を情報として受け入れ、分析したり判断する「実行脳」と呼ばれる部分があります。情報をもとに目の前の状況に対して、最も効果的な行動をとらせるのが主な仕事です。運動神経が良い人は実行脳の機能が優れており、この部位は練習によって高めることができます。

 

ただ、「生命脳」と「実行脳」は「感情脳」に強く影響されてしまいます。いくら体の状態を整えても実行機能を高めても人は感情に左右されてしまうのです。試合を数多く経験しても緊張に慣れることはできないし、ホームランを打たれた後の投手が、急にコントロールを乱してしまうことはよくあることです。

 

また、感情脳を働かせないと世の中に出ているメンタルトレーニングでいまいち効果が出ません。例えば、目標を設定しても、心からその気になるのが難しかったり、理想のプレーをイメージしてもそれができるという確信が持てなかったりします。このことからも、スポーツにおいて感情脳の働きが大切であるとわかります。

 

 脳はプラスの感情を出すようにコントロールできる
脳は過去のデータや出来事を入力されて、感情を出力するように動いています。「練習をする」という出来事が入力されると、「練習はかったるい」と出力する人もいれば、「頑張るぞ」と出力する人もいます。このときに、否定的な出力を出すと、不快な感情に包まれて体が動きにくくなります。

 

さらに、この否定的な感情を出力した結果は脳の中に蓄積されてしまいます。すると、「練習をする」と入力が入るとより強く「練習がかったるい」と出力するようになります。すると練習がどんどんつまらないものになっていきます。

 

脳の入力に対して、良い・悪い感情を出すのを判断する場所は感情脳にある「扁桃核」と呼ばれる場所です。ものごとに対して、それが自分の好きなものか嫌いなものかを判断する場所であるため、「好き嫌いの脳」ともいいます。

 

トップアスリートほど、「厳しい練習」という否定的な入力に対して肯定的な感情に切り替えることができます。これまでは、ネガティブな出来事をポジティブな感情に変換できる人は持って生まれた才能や資質と解釈されてきました。

 

しかし、脳科学の進歩によって、心をコントロールする切り替えスイッチがあることがわかりました。それが、扁桃核です。扁桃核による気持ちを切り替えるスイッチの扱い方を覚えれば、トップアスリートのように自由に心をコントロールすることができるようになります。

 

このように、一流アスリートは脳の中で「感情脳」をうまく活用しています。感情脳の中にある扁桃核のスイッチによりネガティブな感情をポジティブに変えることができ、結果的に厳しい練習に耐えられるメンタルが構築されていきます。

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