スポーツで一流レベルになる大切な思考を練習ノートから学ぶ

スポーツで一流レベルの結果を残すためには、技術以外にメンタルを強くする必要があります。そのために、強い目標を掲げて練習を行い、日々改善をしていく必要があります。

 

そのためプロの世界では、自分の目標に向けて毎日練習ノートを書いている人がいます。ノートに行ったことやや改善点をメモすることで頭の中が整理され、目標達成のモチベーションを高めることができます。

 

ただ、練習ノートをつける目的はこれだけではありません。自分のやったことを書く行為は、一流レベルの実力を身につけるための大切な意味を持っています。ここでは、練習ノートのつける本当の意味を解説していきます。

 

 「ノートに書く」とは、本当にやりたいことを強く認識する作業
スポーツをしている人なら誰でも、練習ノートを書いてきた経験はあるでしょう。その中で、一流選手の練習ノートの考え方は普通の人と違います。

 

実際にやってみるとわかりますが、練習ノートを書くとあらゆることを思いつきます。書いている最中に頭が整理されて、思いつかなかったことに気がつくようになります。

 

その気づきが練習の役にたつのであれば、問題ありません。しかし、自分が何をやらなければいけないかを明確にできていなかった場合、「書いている最中に思いついた考え」によって上達が遅くなる可能性があります。

 

例えば、それまで気づかなかった自分の足りない部分を見つけたり、練習時間が思った以上に作れず、予定通りに進んでいないことがわかったりします。一見悪い部分を早く発見できたので、良いように思います。しかし、こうした情報は本人に余計な心配をかけてしまい、集中力が分散してしまう可能性があります。

 

その結果、思ったとおりに練習やプレーができなくなり、上達のスピードが遅くなります。ノートを書いて思考をクリアにするつもりが、気づかなくて良かったことや行わなければいけないことを増やしてしまうことがあります。

 

あるメンタルトレーナーの話によると、練習に行き詰っている選手に「いま自分が悩んでいることを紙に書いてまとめてみましょう」とアドバイスしたとき、書いている最中にあらゆる悩みを思いついて、紙が10枚以上になってしまったこともあるそうです。

 

確かにこれだけ書けば、一時的に頭の中のモヤモヤが吐き出されて、スッキリするかもしれません。しかし、それだけたくさんの言葉が出ても、実際に手をつけられるのは一つか二つしかありません。せっかく頭の中をクリアにしても、何から手をつけていけばいいのかわからなくなってしまい、また悩んでしまいます。

 

ノルマや計画をしっかり立てても、実際に行動できない人はこれに当たります。頭の中でたくさん思いついても、具体的にどのような手順で進めると目標が達成できるのかという優先順位がつけられないのです。これができなければ、大きな結果を残すことは困難です。

 

このように、本当にやりたいことが明確になっていない場合、ノートにアイデアや改善点を書くと、かえって余計な発想や心配が出すぎてしまい、不安感を増やす恐れがあります。

 

一方、一流選手であれば、ノートに書いてあらゆることを思いついても心はぶれません。たとえ自分の中に反省点があったとしても、現時点でその反省点が目標達成のために非効率に働く場合、頭の中から捨てて忘れることができます。

 

自分に足りない部分がわかっていても、今の自分に必要なことが把握できているのであれば、改善点を後回しにします。目指していた目標を途中で180度変えることもします。一流選手であるほど、自分の今やるべきことだけに徹底して無駄なことをしません。その結果、普通の人より何倍ものスピードで運動技術が向上します。

 

一流選手にとってノートを書くことは、本当にやりたいと思うことを自身で認識する作業であるともいえます。ノートに書くほど自分のやりたいことが明確になります。そのため、考え方を変えたり余計な意識を捨てたりすることが容易になり、効率よく結果を出すことができます。

 

ヤンキースを世界一に導いた松井秀喜選手はメジャー1年目に、ホームランを量産するバッティングができずに苦しみました。しかし、シーズン途中にホームランへのこだわりを捨てて、チームに貢献するバッティングに徹底しました。すると、後半戦に本来の力強いバッティングを発揮することができました。

 

もし、「ホームランが打てない」ことにいつまでも執着していたら、スタメンからはずされていたでしょう。しかし、松井選手は入団当初から「ワールドシリーズで勝ちたい」という本当に叶えたい目標を持っていました。そのため、今までの強打者という看板を捨てて、チームに貢献するプレーヤーになることを徹しました。

 

自分が心の奥底から達成したい目標が根底にある人は思考の転換ができます。その結果、チームのために最大限できるプレーをすることができます。

 

 いま自分がやらなければいけないことを意識しよう
普通の人がノートを書くと、書いている最中にあらゆることを思いつきます。しかし、それによって気持ちがぶれてしまい、本当にやりたいことがわからなくなってしまいます。これを拭い去ることができないと、心理的なブレーキがかかってしまい、成長できません。

 

そこで、ノートに書いているときや練習中に悩みやアイデアが増えてきたら、それは今の自分に必要なことなのかを見極めるようにしましょう。今できることが何かしっかりおさえることができれば、過去や未来で不安に思っていることがいかに不必要かがわかるようになります。

 

弓道の世界でも、同様のことがいえます。弓を引く運動は全身運動なため、腕や拳だけでなく、あらゆる体の部位を働かせるように意識を持つ必要があります。

 

目標が定まっていない人の場合、いま自分のやるべきことが日によって変わります。初めは拳の位置を気にして引いていたら、先生に別の部分を注意されて練習内容が変化してしまうことがあります。

 

これでは、余計な意識や考えがどんどんたまっていき、自分は直さなければいけないことがたくさんあると勘違いしてしまいます。その結果、稽古するのが嫌になって、悪い部分がなかなか減っていきません。

 

そうではなく、自分が「こういう姿勢で引きたい」という明確な目標を先に設定しなければいけません。例えば、大きく体全体を使った射を行いたいのであれば、行うべきことが明確になります。その課題を一つずつクリアしていくと、少しずつ上達していきます。

 

たとえ、他の人に別の部分を注意されても、今の自分に必要なものが何かしっかりわかっていれば、その発言にとらわれることはありません。その結果、弓道であれば、早く弓を引くための姿勢が身につき、実力が向上していきます。

 

練習ノートに気づきや改善点を書いているうちに、自分がやらなければいけないことがわからなくなってしまうことがあります。悩みや余計な情報を頭の中から取り除き、今やるべきことが何かを意識するようにしましょう。目標に到達するために効率よく練習やプレーをすることができます。

//

お客様から喜びの声をいただいています

 

無料メールマガジン:理論スポーツ

 

 

 

 

Facebookもチェック

 

セミナー開催:理論スポーツ

関連ページ

スポーツで一流レベルの結果を残すたった1つの方法
運動技術以外にメンタルを重視する意味と姿勢の関係を理解する
スポーツで目標達成するためのモチベーションを維持するには
部活など、運動・スポーツでモチベーションを高める目標の立て方
厳しい練習で挫折しそうになったときの思考の整理法
選手のメンタルが強化される指導者の言葉のかけ方
イチロー選手の200本安打から行動力を維持する手法を学ぶ
嫌な感情やトラウマの本質を探れば試合中のプレッシャーに負けない
試合中に「ねばり強いメンタル」を身につける方法
スポーツで緊張する理由と、本番で不安感を取り除く方法
スポーツで一流の結果を残す練習・トレーニングの考え方
運動技術を向上させる「人との付き合い方・接し方」
スポーツで「自己肯定感」の強化し、メンタルと運動技術を上げる
試合でのミスを防ぎ、集中力を高める「ルーティン」の効果
スポーツで「期待してるよ」と応援すれば、パフォーマンス低下を招く
スポーツで「負けないで」と応援すれば心理的負担が高まる
リーダーがチーム内の雰囲気を改善し、高いパフォーマンスを引き出すためには
ブランド力を向上させ、チーム全体のレベルと雰囲気を上げるには
スポーツで二流から一流レベルに上がるための違いと経験を学ぶ
フロー状態によって運動技術を向上させ、一流選手を育てる監督術
練習ノートに目標と改善点を書けば、スポーツの上達度が向上する
優秀なアスリートになるための「感情脳」と「扁桃核」の仕組みを理解する
プラス思考を練習に取り入れて、一流アスリートのスポーツでの脳の使い方を身につける
最大限のパフォーマンスを発揮するために、脳の状態を切り替える三つの道具
スポーツ上達に必要な「アフォーダンス理論」を運動動作へ応用する
弓道の弓の握り方から、スポーツ技術を向上させる道具の使い方を理解する
弓道の「雪の目付」より、試合中の集中力を強化する

サイトマップ
HOME メルマガ登録 プロフィール お問い合わせ お客様の声 セミナー開催