リーダーがチーム内の雰囲気を改善し、高パフォーマンスを出すためには

団体競技のスポーツでは、試合に勝つためにチームをまとめる必要があります。チームとしての総合力を高めていけば、練習以上の実力が発揮され、試合で勝利を収めることができます。

 

個のパフォーマンスをチームの働きによって、何倍にも引き上げる力を「チーム力」ともいいます。「チーム力」を引き出すためには、チーム内のリーダーが重要な鍵を握っています。

 

リーダーが他の人に良い影響を与えれば、結果的にチーム力は向上していきます。ここでは、試合でパフォーマンスを高めるために、リーダーが行うべき行動を解説していきます。
 
 リーダーはチーム全体の強みを口に出して表現する
キャプテンや監督はスポーツにおける組織のリーダーです。そのため、リーダーがチームメイトを引っ張っていくためには、練習での振る舞いを工夫する必要があります。

 

そこで、自分のチームの強みを認識し、それを周りにわかるように伝えていきましょう。こうしたチームの強みは全体の雰囲気に良い影響を与え、結果的として全体のレベルが向上します。

 

例えば、体操の世界で金メダルを獲得した米田功選手は、「アテネのチームは最高です」とたびたび伝えてきました。また、ゆるい空気で練習することを避けるために誰よりも早く練習場に行き、真っ先にハードな練習メニューに取り組みました。リーダーとして、チームの先頭を切って引っ張っていったのです。

 

すると、チームの後輩たちはその姿に引っ張られて、意欲的に練習に取り組むようになります。その結果、全体の実力が向上し、アテネ五輪の団体戦で優勝することができました。

 

サッカーの世界では、日本代表の本田圭介選手はテレビのインタビューで「誰が何と言おうとワールドカップで優勝する」と公言しています。これは、自分のチームは優勝できるほど強いチームであると伝えている表れです。その結果、チームの価値を上げることができます。

 

団体競技に属するトップアスリートは、自らのチームの強みをメディアに伝えています。こうした言葉はチーム全体に良い影響を与えるので、積極的に活用するようにしましょう。
 
 一人一人の良い部分を見つけ、個人的にほめる
高い結果を残すためには、目標を掲げることが大切です。しかし団体競技おいては、目標を立てただけでは、他の人がついてこない可能性があります。そこで、リーダーはチーム全体で自主的に考えて行動するように仕向けることが重要になってきます。

 

そのためには、一人一人が自主的に意見を持ち、積極的に練習を行える環境を作ることが必要です。そのためには、リーダーが個人の面倒をみることが大切です。普段から健全なコミュニケーションをかわすことで、他の人はリーダーをより信頼するようになり、目標達成のために真剣に考えるようになります。

 

個人とコミュニケーションを取るときは、良い部分をしっかり見極めて、口にだしてほめるようにしましょう。すると、他の人は自然と「自分を見てくれている」と思い、心を開くようになります。

 

実際に、アテネ五輪の体操の例では、リーダーの米田選手は「後輩」「エース」「ベテラン」に至るまで面倒を見て、一人一人の良い部分を賞賛していました。金メダルを取るために、今の自分たちが必要なことをチームメイトで一緒に話し合いました。

 

すると、他の人は米田さんの行動を真似するようになりました。ハードな練習を行っていたら、みんなも競うように厳しいメニューを取り組むようになりました。

 

心理学の世界では、これを「社会的証明の原理」と呼びます。人は行動するために、身近な人の考え方や信念を模倣する傾向があります。その人の年齢や行っていることが類似するほど、人はその人の行動を強く真似しようとします。

 

信頼しているリーダーが厳しい練習をして、さらに他の人の面倒や世話を見ていたら、その姿を見て真似をしたいと思うでしょう。一人一人が模範となる行動を行えば、結果的に総合力が上がっていきます。

 

リーダーがチームの実力を上げるために、「全対」と「個人」をほめるようにしましょう。他の人が良い行動や習慣を模倣するようになり、全体の能力が向上していきます。

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