弓道の「礼」の動作から、腰痛予防の正しい座る姿勢を身につける

スポーツ選手がケガを予防するために、「正しい姿勢」を理解することは大切です。身体に負担のない立ち方・座り方を身につけることで、怪我の予防につながります。

 

野球やゴルフの世界では、腰痛持ちの選手が多いです。日本のゴルフ界のトッププレーヤーである石川遼選手も腰痛に悩まされていた時期がありました。そのため、腰痛の原因と対策を知ることは重要です。

 

ここでは、座った姿勢から腰痛の原因と正しい姿勢の整え方を解説していきます。
 
 腰痛になる原因は「頭」の位置にある
腰痛になる原因は「頭の位置」によっておこります。

 

人は頭の位置が前方に出ると肩関節も一緒に前に出やすくなります。すると、上半身が前屈姿勢になるため、肺が圧迫されます。これによって呼吸機能が低下し、背中周りの神経が圧迫されて筋肉が硬直します。

 

そのため、上半身の体重をささえるために、バランスをとろうと骨盤が後ろに傾きます。その結果、重さが腰に集中して、腰痛につながります。

 

人は物を噛むときに、前歯を使いすぎるとギックリ腰のリスクが上がると言われています。これは、前歯ばかりで物をかむと顎がよく動き、顔が前方に出やすくなるためです。

 

 

 

そのため、「頭の位置」に注目して、「骨盤」が後傾していないか確認する必要があります。

 

 骨盤の向きを変えても腰痛になる可能性がある
整体の世界では、「骨盤が後傾すると体重が腰に乗ってしまうため、骨盤を前傾させるように座る」ように指導する人がいます。ただ、この教えを聞いて骨盤の向きを変えても、腰痛が治らない可能性があります。

 

その理由は、骨盤だけ向きを変えると、胸が前に出やすくなるからです。

 

骨盤と胸周りは背骨でつながっています。そのため、骨盤を前傾させると、胸も一緒に前に出ます。そのままでは、体が前に倒れてしまうので、バランスを取るために頭が後ろに下がります。

 

この話だけ聞くと、「頭の位置が下がるので、姿勢は改善されるのでは」と思うかもしれません。しかし、実際には腰痛まで改善されません。前傾姿勢では、見た目は頭の位置が後ろに下がっているものの、頭が体より前に出ていることには変わりません。

 

そのため、この姿勢でも腰に負担がかかります。

 

 

 

このように、腰痛の原因は頭の位置だけではなく、胸が前方に出ていることも要因の一つです。この考え方は立っている状態でも同様です。頭が前に出すぎていたり胸が前方に突出していたりすると、腰に負担がかかって怪我をします。

 

 弓道の「礼」から考える、腰痛になりにくい座り方と立ち方
そこで、腰痛を防ぐためには、頭の位置が後ろになる姿勢を取る必要があります。

 

ただし、スポーツをしている人でも、頭の位置だけ下げて座るのは難しいです。そこで、弓道の礼の動作を一つ取り入れると、正しい姿勢で座りやすくなります。

 

まず、何も考えずに普通に座りましょう。一般人はこの状態から背中を真っ直ぐにしようとしたり、骨盤を立てようとしたりします。しかし、すでに座った状態から体の一部分だけ位置を変えることはとても難しいです。

 

そこで、正しく座るために、体重を乗る場所を変える動きを一つ入れます。具体的には、上半身の筋肉をゆるませるようにして、体を前に倒します。

 

一度ここで、頭を下げた姿勢を取ると、太ももの裏全体がイスにつきやすくなります。太ももとイスの接触面を増やすと、人は腰痛になりにくいキレイな姿勢が作りやすくなります。そのため、一度礼をするように、体を前に倒しましょう。

 

そして、太もも全体をイスにつけたら、楽に上半身を起こして、首を少し伸ばすようにします。すると、頭を後ろに引きやすくなり、上体に無駄な力みなく座ることができます。

 

 

 

立っている状態でも同様に、一度体を前に倒した後に太ももの筋肉を張り、上体を起こします。すると、頭を後ろに引いて立ちやすくなります。この姿勢で体をねじる動作を行うと、何もしなかった時と比べてねじる動きがしやすいことを実感できます。

 

このように、座った状態から姿勢を変えるのではありません。一度体を前に倒すことで、正しい姿勢へと整えやすくなります。

 

 一般人の正しい姿勢の保ち方
一般人の場合、デスクワークが多いため、作業していると自然に頭が前に出てしまいます。しかし、そのような場合も、少しの工夫で頭が前に出にくい姿勢を作ることができます。

 

具体的には、肘を体より前に出ないように曲げた状態にしましょう。イメージとしては、上体の横に肘が来るぐらいにします。肘が後ろに引けると肩も一緒に引かれ、自然と頭の位置を後方に保ちやすくなります。

 

ノートパソコンの場合は画面を斜めに傾けず、なるべく90度近くに立てるようにしましょう。ディスプレイが斜めになっていると、画面を覗き込むように見てしまい、顔が前に出やすくなってしまいます。

 

キーボードと画面が分離している場合はキーボードを少し体に近づけるだけで、頭部の安定度が変わります。

 

私は弓道での姿勢を「普段のデスクワークでも同じ状態に近づける方法がないか」を模索した結果、この方法に行きつきました。今では、弓道で姿勢を整えるためにおこなわれる首の後ろを伸ばす動作を行いながら、仕事ができています。

 

腰痛の予防には、一度体を前に倒してから座るようにしましょう。頭を後方に引きやすい姿勢を作れば、腰の負担を少なくすることができます。さらに、肘の位置を後ろにすることで、長時間のデスクワークでも、頭が前に出にくい姿勢を保つことができます。

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