努力して理想の姿勢や動きを身につけようと思っても身につかない理由

スポーツ選手が怪我や体の不調を回避するためには、普段の姿勢や動きを見直す必要があります。普段の姿勢で体の一部に負担がかかっていれば、不具合が生じてしまうからです。

 

そのため、普段の姿勢が良くなるために、勉強したり体を動かしたりします。そのときに注意したいことは、
行っているときの心構えです。

 

例えば、姿勢に関して言うと、無理にでも真っ直ぐに正そうとして力ませたりします。つまり、理想の姿勢や動きを手に入れようと必死に努力しようとします。

 

「努力する」という言葉は一見聞こえが良いように思います。ただ、体や脳の観点からは、努力して行ってきた勉強や行動は後で悪い影響を与える可能性があります。このことを理解し、姿勢や動きを変えたいのであれば、
勉強するときの心構えを今一度見つめなおす必要があります。

 

ここでは、努力して時間をかけようとしても、良い姿勢や動きが身につかない原因を解説していきます。

 

 負の感情は脳から排除しようとしてしまう
人は一生懸命努力したことに価値を置きます。「俺はこれだけやったんだ」と自信を持ち、仕事での大事な場面やスポーツでの試合に挑みます。

 

しかし、このように、努力したとしても、確実に上手くいく保証はありません。むしろ、努力したものこそ、大事なところでミスをしてしまうことはよくあります。

 

なぜなら、人は努力して身につけようとしたことほど、頭の記憶から消そうとするからです。

 

努力をすることは、痛みや苦しみを伴います。今までできないことを無理やりやろうとすると、頭や体に強い負担がかかってしまいます。そのため、頭の中には不安やマイナスの感情が残ってしまいます。

 

こういった記憶は脳の処理によって削除しようとします。脳は記憶をするときに海馬という場所で記憶として定着するかどうかを決めます。海馬で記憶されないと判断されれば、その情報は外に排出されます。そして、悪い記憶の場合、いくら繰り返し海馬に情報として送っても、頭の中に定着しないいことがあります。

 

例えば、あなたが何か趣味を持っているとします。

 

趣味の時間は楽しいし、ストレスもありません。何時間と続けていても楽しいし、つらい思いになることはありません。さらに、趣味に関する知識は勉強するほど記憶として定着し、忘れることはありません。

 

しかし、学校の授業が嫌いだった場合、授業や先生の話はやらされた感情を持ってしまいます。

 

このときの「聞く」という作業はたとえ1時間行っただけで嫌な感情に包まれます。こうして身に付けた知識は定着しづらく、すぐに忘れてしまいます。

 

すると、覚えようとして、多くの時間をかけて知識や動きを覚えようとします。なんとかして覚えなければいけないので、努力して時間をかけようとします。つらい思いや我慢をしてでもなんとかして自分の頭に入れようとします。

 

しかし、このように繰り返し行ったとしても、嫌な気持ちで行動した内容は忘れてしまいます。そのため、記憶として定着するのに時間がかかってしまいます。

 

すると、一つの内容を習得するのに何時間、何日とかかってしまいます。努力して何時間もかけたけど、自分の思う通りにいかなかったと嘆いている人は、努力している最中の感情を振り返ってみましょう。

 

そうして振り返ると、必死に仕事を行ったり、つらい感情を持ったりしてしないでしょうか。これらの感情を持っている内は、たとえ時間をかけたとしても、頭から抜けている可能性があります。

 

努力しているときは嫌な感情がつき物です。このような気持ちを持ったときに、いくら時間をかけても学んだ内容は体に身に付きにくいです。なぜなら、努力したことは忘れようと脳が働くからです。一生懸命頑張っている内は、たとえどれだけ時間をかけたものでも頭に残るものはほとんどありません。

 

 一生懸命頑張るものほど小さなミスを招く理由
「努力」に関しては次のようなことが言えます。

 

例えば、仕事が好きであったとします。好きなことなのでストレスもたまらず、気持ちよく作業を進めることができます。

 

しかし、ここでノルマや結果を求められたとします。すると、「ノルマは達成しなくてはいけない」や「結果を出さなくてはいけない」という感情が入ります。これによって、今までストレスなく行っていたことが「ミスが許されない作業」になってしまいます。

 

すると、自然と好きで行っていたことが「努力」になってしまいます。今まで以上に神経をすり減らして、頭や体を動かしまします。これによって、思うとおりにいかなかったり、ミスが多くなったりしてしまいます。

 

つまり、好きなことであっても制約や縛りをつけてしまうと、考えなくてもいいことに気が散ってしまいます。すると、自分の思うとおりに動いたり考えたりすることができなくなってしまいます。

 

武道では、礼や作法を重んじるため、決まりや規則が多いです。例えば、弓道の世界では、入場から退場までの足の出し方から進み方まで決まりがあります。少しでも姿勢が悪かったり、足の動きが悪かったりすると「その姿勢ではだめだ」「違う、もっと足をするように動かせ」といった指摘が入ります。

 

これによって、多くの人が作法の最中にいろいろ気をつかうようになり、集中力が散漫してしまいます。すると、思う通りに体が動かせなくなり、かえって心的ストレスを抱えます。

 

礼や作法は心を清め、真に尽くすことが目的です。しかし、上記のような面倒な手続きや煩わしい規則があると、かえって心は悪い方向に進んでしまいます。武道の世界では、このようなことを繁文縟礼と言います。

 

もしも、あなたが体の不調を直したいとします。そして、姿勢を変えて、体の動きを変えたいと思ったとします。

 

そうした場合、勉強や運動を行うときに負の感情を持つことは悪影響を与えます。あるいは、勉強することが好きであっても見返りや結果を求めてしまうと、心に縛りやとらわれができてしまいます。

 

すると、無理して力を入れて努力してしまいます。何か一つの物事を覚えるのに、時間を要したり、心的な負担によって、体に悪影響を与えたりする可能性が高くなります。

 

そのような場合、一度心の状態を客観的に見つめ直し、とらわれやストレスがないかを確認しましょう。そういった負の感情を取り去り、好きな感情で行動しつづけるようにします。

 

これによって、今まで抜け落ちていた記憶や経験が頭に定着しやすくなり、学習効率が上がります。結果として、あなたの姿勢や動きを変えていくことができます。

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