弓道での指導方法から、スポーツに共通する教育の意味を理解する

スポーツを上達するには、技術を高めるだけではなく、考え方や心構えまで身につける必要があります。

 

そのためには、指導者の教える力が重要な役割を担っています。人のスポーツ能力を高めるためには、指導者も考え方をしっかり持たなければいけません。

 

ここでは、弓道の世界より、スポーツでの教育に共通する考え方を解説していきます。
 
 弓道において、教育とは「可能性を伸ばすこと」
あるとき、師匠が私に教育について話をしてくれたときがありました。その内容、師匠の先生にあたる人の教育に対する考え方でした。

 

ある日のこと、母親と息子が先生の道場へかけつけて、弓を教えていただきたとお願いしてきました。個人で一人一人の指導をしていたため、先生は快くその依頼を受けました。

 

そして、その母親は息子のいる前で「うちの子は本当に運動が苦手で手を焼くと思いますが……」と気を使いながら話をしました。多くの人はこのように話をしてきたら、「そうなのですね……、わかりました」と母親の話を汲んでフォローをするかもしれません。

 

しかし、その先生は「そんなことありませんよ」とあっさり否定しました。さらに次のように話を進めました。

 

「教育とは、その人のダメな部分を指摘することではなく、その子の持っている可能性を伸ばしてあげることです。この子の実力は、あなたが思うほどわからないものですよ」

 

このように、指導者はその子の可能性を伸ばすことが役割だと話しました。

 

私自身、弓道の体験や稽古方法を多数の人に指導しており、あらゆる年代の方から質問を受けます。

 

自分の体験を通じて、その人が明日から稽古に取り入れられる上達のキッカケを伝えています。その結果、「参考になりました」「指導者の言っていることがわかりませんでしたが、ようやく理解できました」と言葉をいただきます。

 

弓道の世界では、悪い部分を指摘することで稽古者を良い方向に導ける指導者がいません。そのことについて愚痴をもらした弓術書があるほどです。

 

多くの人は良い部分と比較して、ダメな箇所をその人に言うだけです。ただ、それは教育ではなく、減点法式の「採点」にすぎません。「採点」をする側は楽ですが、受ける側はそれによって変な意識や偏った考えを持ってしまい、かえって悪い方向に行ってしまいます。
 
教育で大切なことは、悪い方向へいかないように「本人の個性や特性を引き出すキッカケを与えること」です。
 
 運動技術を高めるには、その人の長所が伸びるように導くことが大切
スポーツを教える側の人間は、その人に悪い部分を言うのではなく、性格や能力を見極めてその人の持つ力をしっかり伸ばしていく必要があります。

 

コミュニケーションをとったり、考えていることにしっかり耳を傾けたりして、その人の求めているものを理解しましょう。続けていくことでその人しかない強みが分かるようになるため、指導者はそれを伸ばすように言葉をかけていきます。

 

選手の得意分野を伸ばすことに注力するのです。良い分野をさらに伸ばすことで、他の人にはできないことができるようになったり、それを通じてスポーツにおける考え方を深めたりすることができます。

 

スポーツの技術と考え方を高めるためには、「教育はその人の可能性を伸ばしてあげるもの」と理解しましょう。そうすることで、高いレベルの動きができるようになり、練習を通じてスポーツで大切な心構えが身についていきます。

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