上達過程で身につく「スポーツの実力を下げる考え方」を理解する

スポーツ動作が向上すると、あらゆる動きができるようになり、新たな考え方が身につきます。多くの人は動きや考え方が増えるので、上達することは良いことと考えます。

 

しかし、上達することで悪い考え方も身につく可能性があります。これにより、努力をしても実力が上がらなくなってしまいます。さらに運動技術を高めるために、こうした上達する中で身につく悪い考え方を取り除く必要があります。

 

ここでは、弓道の世界から「上達することで身につく悪い考え方」と「それを取り除く方法」について解説していきます。

 

 弓道は上達すると動作を部分的にしか見なくなる
弓道の世界では、「的中」が目標となります。どんな方法で当てても、的に当たれば「的中」になります。そのため、あまり弓の引き方を考えず、そのときの調子で当ててしまう人は、的中率が高くなったら大会で賞金を狙うようになります。

 

大会で賞金を得たら自分は上達していると思いこみます。そして、自分のやり方は正しいと勘違いします。細かいことを考えなくても的中してしまうので、次第に弓を引く動作を「一部分」でしか見なくなります。

 

この「一部分で動作を考えること」が上達の過程で身につく悪い考え方です。この思考が身についてしまうと、姿勢が一でも悪くなったとき、どんどん悪い方向に崩れてしまうからです。

 

「部分的に考える思考」が身についた後に的に当たらなくなった場合、体の一部分だけ直そうとして改善を図ろうとします。

 

まず、弓を引く動作で手先や腕は使い方を変えやすいため、はじめにそこからフォームの改善を図ります。手先や腕を引っ掛かりなく離せるようにして、矢をまっすぐ飛ばそうとします。そうして、腕や手先の力を抜いて引き方を変えます。

 

すると、上半身にかかる弓の荷重が変化して、今度は体がねじれたり肩に無駄な緊張が出たりします。その結果、最初よりも状態が悪くなってしまい、よけいに的へ当たりにくくなってしまいます。

 

しかし、部分的に考えている人は「上半身のねじれや肩の力みは新たに出てきた癖」だと勘違いします。そのため、今度は腕や手先のことを考えるのをやめ、再び一部分だけに焦点を当て、上半身の姿勢や肩を直そうとします。すると、また新しい悪い部分が出てきて、的に当たらなくなってしまいます。
 
部分的に考えていると、姿勢の崩れが直ることはありません。その結果、実力がある程度のところで上がらなくなってしまいます。

 

 実力上げるには、最初にやっていたことに「戻る」考え方も持っておく
すごく調子が良かったのに、ある日急に実力が下がるということは多くのスポーツ選手でよくあります。そのため、実力が向上したことで生じる「部分的に考える癖」がつかないようにすることが大切です。

 

部分的に考えると、今の現状をさらに良くしようと考えて新たな方法を模索し、前に進もうと考えます。すると、どんどん悪い方向に行ってしまいます。

 

そこで、調子や動きが悪くなってしまったら、今までやったことをやめて、最初にやっていたところまで戻ってみましょう。そうすることで、悪い方向に崩れていく前に流れを止めることができます。

 

かつて行っていたことを再確認し、考え直すことで、悪くなってしまった原因を見つけることができます。

 

動作を向上させるために必要な考え方は二つあります。それは、新たな練習や方法を試して「前に進む」ことと、振り返って「元に戻る」ことです。この両方の考え方を持つことで、実力をさらに向上させることができます。

 

弓道の世界では「迷ったら足を踏むところから考え直す」という言葉があります。

 

弓道家は慣れてきたりうまくなったりすると、引き方をいろいろ変えるようになりがちです。しかし、上体の姿勢が崩れてしまうと、引き方をいくら変えても的に当てることはできません。

 

そこで、上体の姿勢を整えることから考え直すために「足を踏むこと」から考えなおします。すると、今までやっていた無駄な動作やよけいな動きに気がついて、上体の姿勢の崩れる原因を見つけることができます。

 

次の段階では、その動作をしないように心がけることで、射の技術が向上します。

 

スポーツの実力をさらに高めたいのであれば、自分の最初にやってきたことに一度「戻る」考え方を持ってみましょう。動きが上達しない原因を自分で見つけることができ、技術の向上に活かすことができます。

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